1986 Fiscal Year Annual Research Report
DNAレベルでのアルコール・タバコの子宮内胎仔に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
61570780
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高林 俊文 東北大, 医学部, 助手 (30124598)
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Keywords | in vivo SCE(Sister chromatid Exchange) / マウス / 胎仔 / アルコール / ニコチン |
Research Abstract |
昭和61年度に購入したIVAC700シリンジポンプを用い、【C_3】H/Heマウスの尾静脈より0.1ml/hour(50μg/g/hour)のBrduを24時間連続投与した。母獣の場合は大髄骨の骨髄を取り出し、低張処理(0.075MKcl)時間を15〜20分と少々長くし、カルノア液で3回固定し染色体標本を作成した。胎仔においては、胎令12日以下の小さいものには全体を細切し、13日以上の大きな胎仔に対しては主として肝臓を用い、17,18日令のものについては脳にも検討を加えた。胎仔においても、母獣の骨髄と同様な手抜で染色体標本を作成した。SCE(Sister chromatid exchange)はPerryとwalffのmodify methodにて染色した後で、顕微鏡下で算出した。コントロールの母獣のSCEについて(1)SCE=3.75±0.37/cell(mean±SE)(range1〜7),(n=20),(2)SCE=3.23±0.38/cell,(range1〜6)(n=13)と3.5/cell(SCE)前後の値が得られた。胎仔については12日目の胎仔全体を用いたもので、SCE=2.9±0.30/cell(range2〜5)(n=15)、17日目の肝臓でのものはSCE=2.73±0.42/cell,(range0〜6)(n=10)となり、母獣に比べSCEは約0.5/cell低い値が得られた。今回この様に基礎的手技をマスターしたことから、アルコール・タバコなどの負荷をかけての実験中である。
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