1987 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト胎盤蛋白ホルモンならびに癌遺伝子の制御機構からみた繊毛の文化と癌化
Project/Area Number |
61570795
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
保科 真 神戸大学, 医学部, 助手 (30116248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 猛 神戸大学, 医学部付属病院, 講師 (60135811)
望月 真人 神戸大学, 医学部, 教授 (80030922)
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Keywords | 胎盤蛋白 / 癌遺伝子 / 繊毛癌 / Molecular Hybridization / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
絨毛癌は絨毛が悪性変化をとげて発症する, 極めて転移性の高い悪性腫瘍である. この絨毛癌は胞状奇胎娩出後に発症する頻度が高いため, 胞状奇胎娩出後は慎重な経過観察, 特にhCGの低単位測定によるフォローアップが必要である. つまり, 胞状奇胎トロホブラストは正常絨毛トロホブラストに比較してより高い発癌性を示す. したがって, 各種病態のトロホブラストから抽出したRNA中の種々な蛋白や癌遺伝子産物の発現状況を比較検討すれば絨毛の発癌過程を明らかにできるはずである. われわれは, 各種の病態からのRNAを抽出した. 特に胞状奇胎からは未だ有効なRNAを抽出したとの報告を知らないが, われわれは10例の胞状奇胎組織からRNAを抽出し, 明らかにその発現が知られているhcGxの相補性DNAを用いて, Dot HybridizationならびにNorthern Blot Hybridizationにより抽出RNAの生化学的活性を確認した. これらのRNAを用いて, 今後, bCG, bPL, Alkarine Phosphataseなどの胎盤蛋白の腫瘍性変異を検討する. 次に, これらのRNAに発現された各種, 癌遺伝子の発現態度を比較し, 悪性変更との関連を比較する. また, 免疫組織学的手法を用いて, 該当する癌遺伝子産物の出現態度を検討し, 核酸レベルの発現態度と蛋白レベルの発現態度を比較し, 病態の予後との関連性を明らかにしたい.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 保科眞, 望月真人: Oncology & Chemotherapy. 3. 276-283 (1987)
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[Publications] 保科眞: 臨床婦人科産科. 40. 511-515 (1986)
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[Publications] 望月真人, 保科眞: 日産婦誌. 37. 1949-1954 (1985)
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[Publications] 房正規, 保科眞, 望月真人: 日産婦誌. 39. 2144-2150 (1987)
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[Publications] 保科眞他: 臨婦産. 3. 276-283 / (1987)
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[Publications] Hoshina. M et al: Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 81. 2504-2507 (1984)
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[Publications] Hoshina. M et al: "Human Trophoblast Neoplasms" Plenum Pub. Co. NY, 14 (1984)
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[Publications] 保科眞: "胎盤, 基礎と臨床" 南江堂, (1988)