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1986 Fiscal Year Annual Research Report

若年者の歯列不正に対する矯正・歯周治療-特に歯周組織の破壊と再生について

Research Project

Project/Area Number 61570909
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

柳村 光寛  新大, 歯学部, 講師 (60158029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠倉 均  新潟大学, 歯学部, 助教授 (70107788)
Keywords若年者 / 歯列不正 / 矯正治療-歯周治療 / 破壊と再生 / 酵素活性
Research Abstract

昭和61年度は以下の内容の研究を行なった。歯列不正を有する若年者で歯周組織に炎症や破壊があるものについて歯周組織の診査を行なった。項目としては、GI,Prabing Depth,付着歯肉の幅,角化歯肉の幅,歯の動揺度,O´Learyらのプラークコントロールレコード,歯列不正歯の歯冠長,口腔内写真,研究用模型等であった。これらの臨床的診査項目に加えて歯肉溝滲出液量をPeriotron6000で測定した。歯肉溝滲出液中の酵素活性を検討するため歯肉溝滲出液から酵素を抽出し、そのうちcollagenase,acid phosphatase,alkaline phosphataseについて測定した。今回は矯正-歯周治療前の状態について検討を加えた。矯正-歯周治療前の若年者の口腔内は歯周組織の炎症が極めて強く、特に歯列不正のある部位ではその傾向が強かった。これらの状態を臨床的な指数で表わした場合と各種生化学指標となる歯肉溝滲出液中の酵素活性を測定した結果、臨床的に歯周組織の炎症が強ければ遊離型collagenaseの活性が極めて上昇しており、潜在型Callagenase活性との比を検討した場合でもそのことが確認された。Acid phosphataseとAlkaline phos-phataseの活性も極めて上昇していることが判明した。さらにこれらの酵素活性は歯肉溝滲出液量に相関しており、炎症が強い場合は歯肉溝滲出液中の蛋白量も増加していることが分かった。炎症のマーカーとして今回測定した酵素は各種の臨床的インデックスと極めて高い相関性を示すこのが判明した。今後は矯正-歯周治療を続けた場合の治療効果を経時的に測定し、さらに治療前後の細菌の変化を検討し歯列不正を有する若年者の治療のありかたについて検討する予定である。

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Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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