1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570964
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
塩島 勝 愛知学院大, 歯学部, 助教授 (60064888)
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Keywords | 顎骨 / 三次元的骨梁構造 / X線写真像の成立ち |
Research Abstract |
顎骨骨梁のX線写真像の成立ちを知るため、骨梁の三次元的構造の基礎的解析を試みた。 1.方法 (1)ヒト屍体下顎骨臼歯部の近遠心的に約1mm毎の連続片を作成し、切断片規格撮影台により、近遠心的な側面像と頬舌側的な正面像の二方向からのX線規格写真を撮影した。 (2)各X線写真像の二次元的黒化度分布をマイクロデンシトメーターで測定し、マイクロコンピューターにて各層のデータを重ね合せ、再構成して、骨梁の立体的構造を示した。 2.結果 (1)下顎骨の骨梁は、小臼歯部では、咬合面に平行に両側皮質骨を結び、大臼歯部では、頬側皮質骨から歯槽頂へ斜走する傾向にあった。 (2)X線束に平行な骨梁は、骨量が少なくてもX線写真上容易に摘出されたが、斜走する場合は、皮質骨からの起始部が主に摘出された。
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