1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570982
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
田村 康夫 朝日大, 歯学部, 講師 (40113047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹井 浩司 朝日大学, 歯学部, 助手 (90170662)
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Keywords | 小児 / 咀嚼筋 / 筋電図 / FFT解析 |
Research Abstract |
本研究のテーマである静止期とFFT解析との関係を検討する前に、FFTの再現性を検討する必要があった。そこで本年度は咀嚼筋電図のFFT解析における再現性(1)とtooth tapping波形全体のFFT解析(2)を行った。 1.再現性について 小児3名と成人3名を用い、tooth tapping時,クレンチング時,咬合力計咬合時の側頭筋と咬筋における筋活動のFFT解析を3日間にわたって繰り返し実験を行った。その結果1)小児及び成人とも咬合力計咬合時,クレンチング時,tooth tapping時における周波数域,ピーク強度値の日内変動及び日間変動は小さく再現性が認められた。2)咬合力計咬合時及びクレンチング時における周波数域,ピーク強度はパワーの増加に伴い両群とも上昇する傾向が認められた。 2.tooth tapping波形のFFT解析について 乳歯列期小児(G1,15名)、混合歯列前期小児(G2,15名)、混合歯列後期小児(G3,15名)及び永久歯列期成人(G4,15名)の計60名を用い、tooth tapping時の右側側頭筋および咬筋筋電図のFFT解析を行った。その結果1)周波数域(Hz)は側頭筋,咬筋とも歯列の成長に伴い低くなっていた。2)最大ピーク強度(dBV)は歯列の成長に伴い側頭筋ではあまり変化なく、咬筋は次第に強くなっていた。3)最大ピーク周波数(Peak Hz)は側頭筋は次第に大きくなり、逆に咬筋は減少していた。4)以上三つのパラメーターについて側頭筋対咬筋比で比較した場合、周波数域はG1〜G4でほとんど変化はなく全体に側頭筋が咬筋より僅かに大きい周波数域を示していた。一方最大ピーク強度についてみると側頭筋に対し咬筋が次第に強くなっていた。以上の結果を参考に次年度は静止期と周波数成分の関連を検討してゆく。
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Research Products
(1 results)