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1986 Fiscal Year Annual Research Report

好塩基球細胞の脱顆粒反応における膜タンパクリン酸化機構の関与に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61571081
Research Institution国立衛生試験所

Principal Investigator

寺尾 允男  国立衛生試, その他, その他 (60012605)

Keywordsラット / 好塩基球細胞 / 脱顆粒 / lgEレセプター / タンパクリン酸化 / プロテインキナーゼC / サイトカラシン / ミオシン軽鎖 / RBL2H3
Research Abstract

我々のこれまでの研究により、ラット好塩基球細胞(RBL-2H3細胞)において、抗原刺激によって引き起こされる脱顆粒反応には、lgE受容体のβ-サブユニットと考えられる36Kタンパクのリン酸化が必須であることが判明している(Mol.Immunol 23 273,1986)。また、我々はRBL-2H3細胞の脱顆粒に対する、種々の異なる構造を持つサイトカラシン類の影響を検討した結果、脱顆粒反応を、1)促進するもの、2)低濃度(【10^(-7)】-【10^(-6)】M)で促進し、高濃度(【10^(-5)】-【10^(-4)】M)で阻害するもの、3)阻害するもの、4)全く効果を示さないもの、の4つのグループに区別することができた(Int.Arch.Allergy.Appl.Immunol. 78 237,1985)。
本年度の研究において、脱顆粒を阻害する上記2)及び3)のグループに属するサイトカラシン類の、36Kタンパクリン酸化反応に対する効果を調べた。
脱顆粒を阻害するサイトカラシン類(サイトカラシンA,ケトグロボシンA,D,J,アスポカラシンB,D)は坑原刺激にともなって起こる36Kタンパクのリン酸化を、脱顆粒を阻害する程度の濃度(【10^(-5)】-【10^(-4)】M)で阻害した。これらのサイトカラシン類はグルタチオンで処理すると、上記の阻害効果は見られなくなることから、SH基との反応性に関連があることが示唆された。我々はこれまでに36Kタンパクのリン酸化がプロテインキナーゼCにより触媒されることを報告しているが(Bochem.Biophys.Res.Commun. 125 867 1984)、これらのサイトカラシン類の、この酸素活性に対する影響を調べたところ、強く阻害することが明らかとなった。脱顆粒を阻害しないサイトカラシン類(サイトカラシンB,D,ケトグロボシンE,F)には、このような作用は見られなかった。
抗原刺激により、36Kタンパクのリン酸化に加えて、18Kタンパクのリン酸化も同時に起こることが判明した。このタンパクはミオシン軽鎖と分子量が一致し、【Ca^(2+)】依存的にリン酸化が起こる。詳細については、目下、研究を維続中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 手島玲子: 生化学. 58. 942 (1986)

  • [Publications] Reiko;Teshima: J.Immunol.

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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