1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61580005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩間 尚文 名大, 工学部, 助教授 (30023253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 秀一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40023254)
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Keywords | トロイダル・プラズマ像再生 / 粒子速度分布関数測定 / 計算機トモグラフィー |
Research Abstract |
プラズマ計測を目的とする計算機トモグラフィー(CT)技術の開発のために、1.装置の試作と予備的実験、及び2.データ解析法の研究を行なった。具体的には 1.(1)一本の可動光ファイバー糸を用いた可視光CTの予備実験として、Ne陽光性の断面上にてNaI線の放射強度を観測し(900点)、像再性を行なうとともに、ラングシュア・プローブ測定による密度分布と比較した。光学系の較正、放電管壁面からの反射光の影響などの検討を行った。 (2)再現性の良い繰り返し放電(10HZ)が加能な小型トカマクCSTNを一部改造し、一ポロイダル断面内に三つの観測窓を設けるとともに、反射光を減少させるための黒色板を内壁に取付けた。(1)で試験した観測系を用いて、HΑ線放射強度がプラズマ周辺部に集中している有様が既に得られている。現在、磁気リミターの効果を調べる方向で実験を進めている。 (3)レーザ・ブローオフなどで注入された不純物原子の振舞いを調べるため、一桁長い放電時間(【<!-】20ms)が可能なHYBTOK装置を用いることとし、装置の改造を行った。繰り返し放電がきかないことを考慮して、MCPカメラによる接線方向投影からのCTを準備している。 2.CTのためのデータ解析法として、(1)上記の実験を想定したスプライン関数法の試験及び実データの処理、及び(2)粒子速度分布関数の測定を目的としたエルミート展開法の試験を行ない、ART,FBP,MEMなど他の手法と比較・検討した。(2)については、仏国エコール・ポリテクニックにおいて得られた静電分析器のデーターに適用し、ダブル・プラズマ特有の進行方向に冷却されたイオン・ビームの様子を再生するのに成功した。更に、正則化法の導入について初歩的な試験を行なった。関連学会発表12件(内国際会議2件)
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