1986 Fiscal Year Annual Research Report
連続音声認識のための知識ベースとその構築支援環境の開発
Project/Area Number |
61580026
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 阪大, 産業科学研究所, 助手 (20116106)
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Keywords | 連続音声認識 / 知識ベース / 知識工学 / 支援環境 / マン・マシンインタフェイス / 認識ルールデータベース / 音声データベース |
Research Abstract |
本研究者は、従来よりルール表現された知識を用いた連続音声の研究を行って来た。本研究はその経験を生かして、連続音声認識のための本格的な知識ベースを構築することを主目的としている。本年度は2年計画の中の初年度でもあり、知識ベースの構築を支援する環境の開発に重点を置いて行った。 先ず、従来大型計算センタのLispl.9及び自作のプロダクションシステム上で稼動しているシステムを、現在のリスプマシンとその上のops5n移植を行った。その際にルールの構造の根本的な見直しを行い、処理の単位毎の知識源として再構成した。また、その際にルールの再編成も行い、114個のルールを認識能力を保ったまま70個に縮少することができた。 これは後述する支援環境を用いて行ったが、作業は極めて円滑に行われ、支援環境の有効性を検証する1つの結果と考えている。-支援環境は、認識システムを中心として、ルールのバージョンや実行の履歴を管理するルールデータベース,ルールをop65の形成に変換するルールトランスレータ,音声データの管理を行う音声データベース,及び全サブシステムを有機的に統合して支援システムを構成するマン・マシンインタフェイスの5つのモジュールより構成されている。-本支援環境は、現在、リスプマシン上で実現されており評価を行っている。認識対象とする話者を3名増加して、認識ルールの調整を行うことによって支援環境の評価を行ったところ、従来より作業効率が5〜7倍程度向上することが確認された。 次年度はルールの例題からの学習機構の開発と同時に、支援環境に基づく知識ベースの本格的な構築を行うことを計画している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] R.Mizoguchi,K.Tsujino,O.Kakusho: Proc.of ICASSP'86. 2. 1221-1224 (1986)
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[Publications] 山下,柳田,溝口,角所: 電子通信学会 論文誌 A. J69-A. 282-290 (1986)
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[Publications] 溝口,北野,藤野,西山,角所: 電子通信学会 論文誌 D. J69-D. 1714-1723 (1986)
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[Publications] 河合,溝口,願代,喜納,角所,豊田: 情報処理学会 論文誌. 28. 221-221 (1987)
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[Publications] 溝口,角所: 日本音響学会誌. 42. 942-947 (1986)
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[Publications] 溝口,角所: 情報処理. 28. 207-217 (1987)
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[Publications] 溝口 他: "エキスパート・システム 理論と応用" 日経マグロウヒル, 75 (1986)