1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61580051
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
権田 武彦 理科大, 理工学部, 助教授 (50084455)
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Keywords | 雪結晶の成長 / 氷晶の成長 / 氷晶の成長機構 |
Research Abstract |
シュリーレン法は、シュリーレンレンズの後方の焦点位置にナイフエッヂを入れて直達光をカットし、氷結晶の周りの水蒸気拡散場を明暗のコントラストとして可視化し観察するものである。本実験では、透過型の培養顕微鏡を使用し、ナイフエッヂの代りに黒点を使用して結晶の周りの全方位の水蒸気拡散場を観察できる様にした所に特微がある。氷結晶は、細いファイバー上に成長させて、3次元的に成長する氷結晶の周りの水蒸気拡散場を観察した。その結果、水蒸気拡散層の厚みは、結晶の大きさに依存するので、結晶が或る程度の大きさ(数100ミクロン)に成長しないと検出できない事がわかった。また、氷結晶の成長速度が大きく、急速に成長する時にのみ検出できる。今後は、氷結晶の周りの水蒸気拡散場の形と厚みのみではなく、水蒸気の等濃度線を可視化するために、モアレ法にもチャレンジする予定である。
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