1986 Fiscal Year Annual Research Report
小学校の体育授業における教師の実技指導力形成過程の研究
Project/Area Number |
61580088
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
浅見 裕 岩手大, 教育学部, 助教授 (00003955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河原 清 岩手大学, 教育学部, 講師 (40168878)
山下 芳男 岩手大学, 教育学部, 助教授 (30042641)
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Keywords | 小学校体育 / 教授活動 / 実技指導力の形成 |
Research Abstract |
昭和61年度に行われた、岩手大学教育学部生の小学校での教育実習の中の体育の授業を対象として、研究分担者とともに、授業中の実習生の教授活動をビデオカメラとマイクロカセットテープレコーダーによって、20例を収録した。これらの収録の対象者となった実習生のうち、昭和62年4月から小学校教員として赴任できた者について継続して教授活動記録の収集を行うものである。現在の時点において赴任が決定し、定期的に収録可能と思われる対象者は3名である。 収録してある体育の授業については、授業者の教授活動のうち、身体活動をVTRの映像をもとに10個のカテゴリーに分類し、パーソナルコンピュータによってカテゴリーの分布状況を集計した。また、教授活動としての授業者の言語活動についても、カセットテープよりテープ起こしを完了している。これらと赴任後の体育の授業においての教授活動を比較検討するものである。実習生の授業者としての教授活動においては、授業前に立てた授業計画を忠実に実行しょうとする傾向が強く、児童のつまずきの実態を目の前にしながら見逃したり、習塾段階を考えずに授業者自身がモデルとなって学習のめあてを示してしまい、児童自身に課題の設定を考えさせることが少ない傾向がある。 このように実習生としての授業においての教授活動では、見逃しとモデルの適正さに実技指導力の不十分さが表われていると思える。実技指導力の形成過程を明らかにする上で、今後の現場経験の中で実習時の問題点がどこまで改善されていくかを視点の一つに加え、追跡研究する予定である。
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Research Products
(1 results)