1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61580096
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 源信 東京工大, 工学部, 助教授 (20108202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古屋 正俊 東京工業大学, 工学部, 助手 (10143687)
賀川 昌明 鳴門教育大学, 助教授 (90116799)
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Keywords | スポーツ:行動規範 / スポーツマンシップ / 映像化 / 尺度構成 |
Research Abstract |
我々は、スポーツにおける行動規範を質問紙尺度によっていろいろな角度から分析してきた。本研究では、質問紙による限界を考慮して、ビデオを用いた映像化による反応尺度を作成する試みを行った。今年度は、特に軟式テニスおよびハンドボールの種目を対象にして、ルールに反するような行為やスポーツマンシップが問題にされるような場面などいくつかの状況を設定し、それを大学のクラブ員を使ってビデオに収める作業を行った。その作業を実施していく過程で、その状況をよりわかりやすく理解できるものすなわちだれが、どこで、どのような問題を起こしているのか反応する立場で理解できるものにする因難さを痛感し、ナレーションやテロップ、スローモーションやストップ等のかなり高度な編集技術が必要であることを感じた。あくまで試みの段階であるから完成形をのぞむわけではないが、その映像化尺度を用いて被験者に反応してもらうわけであるから、画像は鮮明でわかりやすく反応しやすいものであることが条件になろう。それを満たすためには、撮映技術や編集技術の経験の豊かな方に、我々がすでに作成した予備的な映像をもとにして、撮映から編集作業をお願いすることがベターと考え、再度ビデオどりを実施し、編集を行った。その作成されたビデオをもとにしながら、反応する回答用紙も作成した。今年度はとりあえず映像化尺度が可能になったが、尺度の信頼性・妥当性については今後の資料収集に待たなければならないが早急に尺度構成の手順をふみながら、信頼性・妥当性を検討していく予定である。尺度としての条件がある程度満たされた段階で、当初予定している映像化による行動規範を規定している要因分析ならびに説得的コミュニケーションを与えることによる行動規範の変容、またスポーツのゲーム中にみられる衝撃的な映像をみせることによる行動規範の変容などを明らかにしていく作業が62年度の課題となっている。
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