1986 Fiscal Year Annual Research Report
アルペンスキーロボットの改良およびコンピューターシュミレーションの開発
Project/Area Number |
61580100
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
清水 史郎 福井大, 教育学部, 助教授 (30020134)
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Keywords | アルペンスキー / スキーロボット / 股関節の内旋,外旋 / 股関節の外転,内転 / 角付け / サイドカット |
Research Abstract |
アルペンスキーロボットの改良と、コンピューターシュミレーションを行なうため、昭和61年度の研究計画を以下のように設定した。 1.スキーヤーとアルペンスキーロボットの3次元解析。 2.ターンにおける基本動作の抽出。 そして、以下のような結果を得た。 1.スキーヤーとアルペンスキーロボットのスキー動作を、3次元座標情報として捉え、3次元空間上での身体各部位の軌跡、軌跡長、実角度、ねじれ角度、投影面角度、速度、加速度、振幅長を求め、スキーヤーとアルペンスキーロボットのスキー動作特性を比較検討した。 2.スキーヤーとアルペンスキーロボットのスキー動作特性の把握から、スキー回転において比較的必要でない動作を漸次消去していくことにより、スキー回転動作における基礎要因を抽出した。その結果、従来発見した股関節の内旋、外旋動作以外に、股関節の外転、内転動作によってもスキーヤーがスキー回転を行っていることが明らかになった。そこで股関節の外転、内転モデルのアルペンスキーロボットを開発するに至った。このモデルの特徴は、スキーそのものの回旋はおこなわず、角付けとスキーのサイドカットによってスキー回転を行う。その結果、この方式ではプルーク系のターンはできないが、パラレル系のターンはできることがわかった。 さらに今後は 1.アルペンスキーロボットを現実のスキーヤーのモデルとしてとらえ、ターンの定式化を行うことによって、コンピューターシュミレーションを行う。2.さらにスキー回転における基本動作の抽出から、アルペンスキーロボットを改良することにより、よりスキーヤーの動作に近づけていく。これらの成果は、スキー指導体系の確立に寄与するところが大きいと考える。
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[Publications] 清水史郎: メカライフ. 6. 16-19 (1986)
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[Publications] 清水史郎: サイエンス. 1. 44-45 (1987)
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[Publications] 清水史郎: 姿勢研究. 7巻2号. (1987)