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1986 Fiscal Year Annual Research Report

持久力発現効果に及ぼす食環境の栄養生理的役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61580111
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

屋代 正範  福教大, 教育学部, 助教授 (50145158)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀 康二  福岡教育大学, 教育学部第三部, 教授 (20036908)
Keywords朝食多食型 / 高脂肪食 / 高炭水化物食 / 運動 / 持久性 / 食環境 / 組織グリコーゲン / 血清遊離脂肪酸
Research Abstract

目的朝食多食型と高脂肪食(HF)及び高炭水化物食(HC)を組み合わせた条件で動物を飼育することが運動時のエネルギー基質の利用に対していかなる栄養生理的効果をもたらすのかを検討した。
方法4週令のICR系雄マウスを用い一週間meal-feedingで予備飼育した後、摂食パターンを朝食多食型としHFとHCの2群に分け約50日間飼育した。両群いずれも屠殺日の7日前より19:00〜20:00までの間に毎日30分間の遊泳運動を実施した。屠殺当日は各々17:00〜17:40に1gの食餌を摂取させた後120分経過時、遊泳運動開始後50分及び90分後に各々屠殺する群を設けた。
結果及び考察実験期間中の体重増加はHFの方がHCよりも大きい様子にあった。また摂食量及び摂取カロリー量は両群いずれもほぼ同じであった。肝グリコーゲン量については、運動前の値はHCよりもHFの方が低いことが認められた。運動開始後50分経過時点では運動前のレベルと比較するとHFで有意な減少を示したのに対してHCでは明らかな減少は認められなかった。運動開始後90分経過した時点ではいずれの群も顕著に減少した。このことは筋肉グリコーゲン値についても同様の傾向にあった。血清遊離脂肪酸(FFA)値については運動開始後HCでやや増加する傾向を示したのに対してHFで著明に増加した。血清グルコース(SG)値は運動開始後HCで漸次増加傾向を示したのに対してHFでは運動開始後50分経過時点で著明に増加したが90分経過時には減少した。血清FFA及びSG値の結果から好気的代謝能力の獲得に対して高脂肪食と朝食多食型の摂食パターンとの組み合わせがより効果的であろうと思われる。さらに組織グリコーゲンの結果は高炭水化物食群においても摂食パターンとの組み合わせが持久性の獲得に対して改善効果をもたらす可能性を示唆した点、本研究結果は興味深い知見といえる。これらのことについてインシュリン及びグルカゴンなど内分泌機能からも現在検討中である。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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