1988 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ・ビデオディスク等を用いたマルティメディアCAIコースウェアの開発
Project/Area Number |
61580258
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
寺田 文行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祝原 進一 早稲田大学系属, 早稲田実業, 教諭
石垣 春夫 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60063492)
和田 淳蔵 早稲田大学, 教育学部, 教授 (50063342)
山下 元 早稲田大学, 政経学部, 教授 (40112990)
洲之内 治男 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063238)
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Keywords | THEシステム / レーザービィジョン / ファジィ理論 / FRSー分析 / SWSDプロセッサ |
Research Abstract |
この研究の中心であるTHEシステムとは, 1980年以来, 早稲田大学寺田研究室において設計開発されたマルチメディア教育システムである. 当初は2台のLDプレーヤーとパーソナルコンピュータとで構成されていたが, パイオニア社のSWSDプロセッサーの開発に助けられTHEシステムのハードウェア機能は飛躍的に増大した. その機能を十分に発揮させるべきコースウェアの研究が次の課題であった. 今回の報告は次の2点である. I.コースウェアの作成:コースウェアは次の2つに大別される. 1)学習者の多様性に対応し, 学者の能力を判定しつつ選択型の問題解決を行なうコースウェアとそれに沿ったソフトウェアの設計. 2)数学学習に興味を持たせることをねらいとしたtutorial型のコースウェア教材として空間構造の教育(高校2年レベル)をとりあげ, パソコン上でコースウェアを作成し, 早稲田高等学院においてモニター実験を行なった. II.評価理論の研究とその実践:既成システムを用いたモニターによる実験結果に基づき, 次の2つの方法によるシステム評価を行なった. 1)SS分析法によって, モニターの意識調査を分析し, システム特にコースウェアの評価を行ない, 種々の反省点を得た. それとともにシステム作成の方向が大筋において正当であることを確認した. 2)二項目間の関連の度合いをはかる係数, 及びこの係数から構成される多値行列をファジィ理論と核理論を導入して三値化することができるようになった. また, テストデータを迅速に処理するためのコンピュータシステムのプログラムを完成し, PCー9800VXでの処理が可能となった. THEシステムは作成費用の点を除けば, 数学教育にとり"多様化対応"をみたす最適のCAIシステムであり, 高校数学のみならず大学の初等教育にも効果があるという確信を得た.
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[Publications] 寺田文行: 日本科学教育学会(Journal). Vol.10. 77-83 (1986)
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[Publications] 寺田文行: I・F・I・PーM.C.S.E. TCー3. 319-324 (1986)
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[Publications] 洲之内治男: 日本科学教育学会 科学教育研究. Vol.11. 185-194 (1987)
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[Publications] 洲之内治男: I・U・T(XII). 958-967 (1986)
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[Publications] 洲之内治男: I・F・I・PーM.C.S.E. 405-410 (1986)