1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61580259
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
木村 常在 聖徳短, その他, 助教授 (20090920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 進 聖徳学園短期大学, 保育科, 講師
本田 陽子 聖徳学園短期大学, 保育科, 助教授
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Keywords | 子どもと自然 / 子どもと昆虫 / 昆虫とのかかわり合いの発展経路 / 親の影響 |
Research Abstract |
昆虫を主とする14種の動物についてのアンケート調査をし、その結果から、子どもらとそれらとのかかわり合いの発展について考えてみた。調査の対象は幼稚園児とその両親、および保育科の女子学生である。 1.同年齢の子どもらの集団において、昆虫などを「野外でつかまえたことがある の割合をC、「野外で見たことがある の割合をS、「さわれる の割合を丁としたとき、C=STY の関係が成り立つようである。ここでYは、調査によって得られた値ではないが、昆虫などのつかまえやすさの割合を表すものと考えられる。 2.このSとTとYの大小関係を各動物について、男女児別に調べてみると、それらが年齢の上昇とともに変化するものと変化しないものがある。たとえばトンボの場合、男児では〔S=T>Y〕のタイプから〔S=T=Y〕に変化し、女児では〔S>T>Y〕から〔S=T>Y〕に変化する。アリでは、男児の場合、年齢によらず〔S=T=Y〕のタイプに属するが、女児では〔S=T>Y〕から〔S=T=Y〕に変化する。これらの変化は、子どもと昆虫などとのかかわり合いの発展を示すものと考えられるので、14種の動物から得られる発展の経路を分類し、一つのダイヤグラムで表してみた。 3.子どもへの親の影響について、「野外でつかまえたことがある の場合に、子と父と母のそれぞれの経験が独立事象と仮定したときの計算値と比べてみると、父と母がつかまえたことがあれば、子の「つかまえたことがある の割合が高くなるというように、子は父と母の経験の一致したとき、その方向に影響を受けることがわかった。 なお、現在進めている研究は、(1)上記のアンケートの対象を多くとること、(2)昆虫などと植物などとのかかわり合いについて相関を調べること、(3)子どもの経験の質的変化をとらえる事である。
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Research Products
(1 results)