1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61840026
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大谷 栄治 愛媛大, 理学部, 助手 (60136306)
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Keywords | 高圧 / 高温 / 高圧プレス / ガイドブロック / アンビル |
Research Abstract |
本研究は、超高圧・高温を発生するための、新型のガイドブロックを試作し、これを実用化することを目的としている。本年度は、主として、新型ガイドブロックの設計と試作に重点を置いた。また、このガイドブロックを駆動するための高圧プレスとして、本年度に、東京大学理学部の流体圧高温三軸圧縮岩石破壊装置を、愛媛大学理学部に移管し、設置した。 試作したガイドブロックの耐刀は、1500トンである。試作にあたって以下のような、いくつかの新しい試みを行った。 (1) ガイドブロックの耐力を増し、ガイドブロック本体とアンビルの応力集中を防ぐために、アンビルの形状、及び、アンビルとガイドブロックとの固定方式に新しい工夫を行った。 (2) ガイドブロックと高圧プレス系の中心軸の再現性を保証するために、特殊ガイドレールを高圧プレスのシリンダー上部に設置した。 (3) 高温高圧実験中に、アンビルの加熱による強度の低下に伴う破壊を防ぐために、ガイドブロック本体に、冷却システムを組み込むことを可能にした。 以上のような、新型ガイドブロックを、移管し設置した高圧プレスに取りつけ、高圧システムの予備的な駆働試験を行った。この試験によって、本高圧システムを用いて、油圧を安定に昇降することが可能であることが確認された。さらに、この高圧システムによる超高圧高温発生実験に関しては、類似の機能をもつ、名古屋大学理学部の高圧システムを使用し、予備的な高温高圧発生実験を進め、250Kb,2000℃の高圧高温の条件を実現するための技術的経験を蓄積してきた。この予備的な実験によって、本研究で設置した高圧システムを用いて、超高圧高温を発生し、システムを実用化するための技術的目処がついた。
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