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1986 Fiscal Year Annual Research Report

陽極酸化法を用いた垂直磁気記録媒体の研究

Research Project

Project/Area Number 61850051
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

津屋 昇  法政大, 工学部, 教授 (00006206)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 徳島 忠夫  日本楽器, 技研主任
荒井 賢一  東北大通研, 教授 (40006268)
田中 翠  お茶水大, 理学部, 教授 (30017181)
中村 秀男  法政大学, 工学部, 助手 (10061201)
斎藤 兆古  法政大学, 工学部, 助教授 (80097146)
Keywords垂直磁気記録 / ディスク / ポア / 陽極酸化 / 磁気媒体 / メスバウアー / 異方性 / 高密度記録
Research Abstract

垂直磁気記録媒体の実用化をめざして、これまで数年にわたる研究を続けその成果として、ディスクの特性は市販の媒体を上回るに到った。すなわち、陽極酸化層の微細孔(ポアという)の孔径を広げて保磁力を垂直磁気記録に適した値に下げる新しい制御方法を見い出し、この方法を用いて作成し、磁気的特性を改良したアルマイトディスクについて実験・研究し、以下のようなすばらしい成果をあげた。
1.純度99.99%Al板の条件を系統的に変化させて陽極酸化を行い、アルマイト膜面を形成し、これを走査電顕で観測し、セル径とポア径の関係を調べた。
2.アルマイト皮膜面へ鉄を主成分とする強磁性金属メッキを行い、磁性媒体膜の磁気特性を測定した。
3.鉄メッキアルマイト磁性膜の電子回折的研究、メスバウアー的研究を行い磁性微細針状粒子の研究を行った。
4.アルマイト磁気ディスクの磁気記録特性、すなわち書き込み、読み出しの特性を測定した。
研究成果の具体的な数値,グラフ,写真などは発表論文に詳しく報告してあるが、概略を述べると、拡げられたポアに鉄を電析させたアルマイト膜の磁気特性と結晶構造の観測によって、この膜の強い垂直異方性磁場の存在が確められた。ハードアルマイトディスクの磁気記録特性の測定は、Mn-Znフェライト・リングヘッドを用い、高密度記録への大きな可能性を示した。また、長期にわたる環境試験においてこのディスクの安定性を確められた。陽極酸化法によるアルマイト磁気記録媒体はその量産性において高い実現可能性を示していることがわかった。尚、今後の展開としては高密度記録領域における諸特性の改善に焦点を合せる他、信号に対する雑音特性などを測定する。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] N.Tsuya: IEEE.Trans.Magn.MAG-22. MAG-22. 1140-1145 (1986)

  • [Publications] N.Tsuya: IEEE.Trans.Magn.MAG-23. MAG-23. (1987)

  • [Publications] 津屋昇: 電子通信学会 磁気記録研究会. MR-86-09. 33-37 (1986)

  • [Publications] 津屋昇: 固体物理. 11Vol.21-No.816-821 (1986)

  • [Publications] 津屋昇: 日本応用磁気学会 論文特集号. (1987)

  • [Publications] N.Tsuya: IEEE.Trans.Magn.(1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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