1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61850072
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
角所 収 阪大, 産業科学研究所, 教授 (30029839)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 彰 松下電工株式会社, 綜合技術研究所, 技手
山下 洋一 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (80174689)
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (20116106)
柳田 益造 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00116120)
|
Keywords | 音声合成 / PARCOR / セグメンテーション / バーコード / 韻律 / 語学 / 非定常線形予測 |
Research Abstract |
語学教育機器への応用を目指した音声合成方式の実現のために、高品質化のポイントとして原音声の韻律情報を利用する合成方式を開発し、その実用化のための検討を進めた。本年度の成果を交付申請書の項目順に述べる。 1.自動セグメンテーション方式の確立 (1)方式の確立:正解既知のセグメンテーション法として、パワー・ピッチ・帯域エネルギー・ホルマント周波数等をパラメータとして用いて、LISPマシン上でOPS5によって確認した規則をアルゴリズム化した。 (2)パソコンへの移植:上記のシステムをパソコンに移植して動作を確認したところ、CV音節へのセグメント化としては満足できる動作を示した。 2.高精度PARCOR合成ハードウェアの試作 音韻情報としては合成すべき音韻を区別するための符号だけを送るが、韻律情報に関しては原音声の韻律をそのまま合成用に利用できるハードウェアを開発した、語長は入力が最大10,内部演算16,出力10ビットである。 3.バーコード化の検討・バーコードライタとリーダの組込み 合成しようとする2秒程度の音声の音韻符号列と各音韻の韻律情報を一本のバーコードで表すようにしている。音韻情報はCV音節の番号によって、韻律情報は各音韻の時間中心での値を符号化している。小型化も計った。 4.試作システムの構築 分析部は16ビットパソコンで、合成器の制御部を8ビットマイコンで実現し、分析部にバーコードライターを、また合成器の制御部にバーコードリーダを組み込んでスタンドアローンで動作できる試作システムを作った。 5.非定常線形予測分析法の開発 APLマシン上で重み付き非定常線形予測法を開発し、その分析精度を合成音によって確認した。
|
-
[Publications] 山下洋一: 電子情報通信学会論文誌A. J70-A. 132-134 (1987)
-
[Publications] 溝口理一郎: 日本音響学会誌. 42. 942-947 (1986)
-
[Publications] Masuzo YANAGIDA: Proc.of the 12th Intern.Conf.on Acoustics,Toronto. 1. A1-6 (1986)
-
[Publications] Masuzo YANAGIDA: Proc.of Intern.Cong.of.Phonetic Science,Tallinn. (1987)