1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61850119
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
南條 道夫 東北大, 選鉱製錬研究所, 教授 (40006044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修彰 東北大学, 選鉱製練研究所, 助手 (70154078)
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Keywords | 塩化物蒸気 / 気相反応 / 塩化アルミニウム / 蒸発促進 / 塩化鉄 / CVD / 塩化チタニウム / 塩化ニオブ / 塩化タンタル |
Research Abstract |
混合塩化物の系として、Al【Cl_3】-Ni【Cl_2】,Al【Cl_3】-Cr【Cl_3】,Al【Cl_3】-Fe【Cl_3】,Al【Cl_3】-Ti【Cl_4】,Al【Cl_3】-Nb【Cl_5】,Al【Cl_3】-Ta【Cl_5】,Nb【Cl_5】-Ta【Cl_5】,Ti【Cl_4】-Nb【Cl_5】,Fi【Cl_4】-Ta【Cl_5】,Zn【Cl_4】-Nb【Cl_5】,Zn【Cl_4】-Ta【Cl_5】,Zn【Cl_4】-Al【Cl_3】を取り上げ、気相酸化法により混合酸化物の合成を試みた。その結果以下の結果を得た。 1)塩化物の混合蒸気の組成判御は用いる塩化物蒸気圧により左右され、任意の組成を有する混合酸化物の合成はできなかった。 2)組成の分布が見られ反応初期、後期では異なった組成の酸化物が得られた。 3)AL【Cl_3】の蒸発促進反応を利用するアルミナ等では相手塩化物とAl【Cl_3】の錯形成能力の差異により【Al_2】【O_3】の他の酸化物の組成分布が左右された。 4)混合塩化物の限界が判明したので混合の自由なアルコキサイドを塩化物より合成する方法を検討し、Nb【(OR)_5】,Ta【(OR)_5】,Fe【(OR)_3】,Al【(OR)_3】,Ti【(OR)_4】(OR:エチル-D,イソピル-O,レーブチル-O)を製造し、これを混合後加水分解により、Nb.Ta.Al.Ti.Feを含む仕意組成の酸化物の超微粉を製造できた。 5)アルコキサイドの蒸留により、超高純度Nb【(OR)_5】Ta【(OR)_5】を合成することができた。 6)得られた混合酸化物は単分散粒子であり、焼純性に優れ、新素材として有用であると予想された。 7)塩化物の酸化のみでなく、部分還元することにより、金属微粉と酸化物の混合物を製造することができた。
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