1988 Fiscal Year Annual Research Report
新しい加熱・冷却二系統回転急冷法による超耐熱Ni基高合金微細粉末の開発研究
Project/Area Number |
61850126
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Research Institution | MIYAGI NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
丹野 浩一 宮城高専, 材料工学科, 教授 (50042247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 信夫 東ソー, 東京研究センター, 主任研究員
渡辺 龍三 東北大学, 材料加工学科, 教授 (20005341)
田口 収 宮城高専, 材料工学科, 助教授 (30042253)
佐々木 〓彦 宮城高専, 電気工学科, 助教授 (50026308)
八木 正昭 宮城高専, 電気工学科, 教授 (80005371)
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Keywords | アトマイズ / 超急冷粉 / 遠心法 / スーパーアロイ / 高性能組成制御材料 |
Research Abstract |
加熱・冷却二系統回転急冷法(いわゆるC・R・P法)の粉体特性のまとめとして、最終年度である今年は粉体性状に及ぼす"ぬれ"の影響と、本研究の目的の一つであるNi基高合金粉末(スーパーアロイ)をはじめ各種物質に対する本法の適応性について検討した。本年度の成果は以下のようである。 1.ぬれの影響 粉体特性に及ぼす溶湯と冷却ディスクとの"ぬれ性"の影響をグラファイトディスク、Cuディスクおよびディスクを用いない場合の3条件について実験した。その結果、粒度分布についてはRーR線図から分布関数nはディスクを用いない場合の結果であり、分布が極めて狭く、粉末の冷却効果を高めるためディスクを使用すると、Cuディスクの場合n=2.2、グラファイトディスクの場合n=1.9となり分布はいずれも広くなる。このように、冷却ディスクを使用した場合には微細粒子も多くなるが、溶湯との"ぬれ"による不定形粒子も多く出現し、平均粒子径は3者の間に大きな差異は認められず約80μm〜100μm程度であった。 2.各種物質への適応性 Ni基スーパーアロイについては、るつぼおよび冷却ディスクの回転数がそれぞれ10,000ーr.p.mで平均粒子径が約120μmの球形微細粉末を製造できることがわかった。なお、酸素含有量は60〜127PPMであった。 また、IC接着用クリームハンダのためのPbーSn粉については、現在のところ最も細かく平均粒子径38〜50μmの球状粉末を作成できることがわかった。このように本製法は、高融点から低融点まで多様な合金系に適応できることがわかった。しかし、装置規模が小さく分級データの信頼性が低いため、現在回収容器の大型化改善計画(直径1.7m)をすすめている。
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Research Products
(2 results)