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1986 Fiscal Year Annual Research Report

オレフィン類のエポキシ化触媒の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61850154
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

松田 義尚  九大, 工学部, 助教授 (10037757)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊沢 尚  出光興産(株), 中央研究所, 研究主任
久枝 良雄  九州大学, 工学部, 助手 (70150498)
Keywordsエポキシ化反応 / モリブデンポルフィリン錯体 / 光酸素化反応 / 分子酸素の活性化
Research Abstract

1.錯体の合成および構造化学的検討 テトラフェニルポルフィリンのフェニル基に、第三級ブチル基を導入し、錯体の二量化反応を抑制するとともに、二量体錯体の溶解度の向上を計った。合成した配位子にモリブデンを配位させて錯体を合成した。生成錯体の可視スペクトル、ESRスペクトルを測定した結果、軸方向配位子の交換は、可視光照射によって生成する還元種を経て進行していることが明らかになった。又、軸方向配位基としてヒドロキシ基を持つものの二量化反応は、ブチル基の導入によって著しく抑制されること、又、生成する二量体も触媒反応に用いることが可能な程度の溶解度を持つことが明らかとなった。
2.工業触媒としての評価 1で合成した錯体に対して、長時間光照射時の分解特性、溶解性、担持特性などについて検討した結果、安定性は従来のポルフィリン類より高いこと、均一系光反応に用いることが有利であることが明らかとなった。
3.嫌気条件下での光化学 嫌気光反応を追跡した結果、軸方向配位子によって還元速度が異なり、エトキソ錯体が最も高活性であることが明らかとなった。又、二量体錯体からは、還元種と、ジオキソ錯体の両者が生成することが明らかとなった。一方ヒドロキソ錯体は、光還元反応が遅いこと、完全には反応が進行しないことが認められた。
4.好気条件下での光化学 1で合成された錯体は、二量体のままで反応に使用でき、オレフィンのエポキシ化触媒となることがわかった。また、ブチル基の導入により、末端二重結合を持つオレファンに対しても活性を示すことが明らかになった。エポキシ化反応の中間体として、オレフィン、酸素分子が関与する、常磁性錯体を検出することができた。この種の構造を明らかにして、反応機構を明らかにしたい。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Yoshihisa Matsuda: Bull.Chem.Soc.Jpn.59. 1839-1844 (1986)

  • [Publications] Yoshihisa Matsuda: Chemistry Letters.

  • [Publications] Yoshihisa Matsuda: Chemistry Letters.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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