1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61850171
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
山根 幹也 電通大, 大学併設短期大学部, 教授 (80182591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 精一 日立製作所, 中央研究所, 主任研究員
西尾 和憲 電気通信大学, 短期大学部, 講師 (10017436)
矢部 初男 電気通信大学, 短期大学部, 教授 (60017374)
半場 哲 電気通信大学, 短期大学部, 教授 (10181033)
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Keywords | 放電 / 時間分解分光 / パルス電源 / 電力用半導体 / パルスエネルギー伝送 |
Research Abstract |
1 時間分解分光測光装置用のパルス電源を試作しつつあり、昭和62年3月末完了の予定である。これに先立つブレッドボードの実験では同期式アプダウン4ビットバイナリカウンタ74193を中心とするIC群を用いて、パルスのオン時間、オフ時間を任意に設定できるゲートパルス発生回路を開発した。さらにこのゲートパルスによりパワーMOSFET2SK312を多数個並列駆動(12本)する出力回路方式を採り、半導体素子で実現できる最高速のスイッチングを実現し、またパルス電流を制御できる方式を開発した。この予備実験のパルス電源はパルス電流10〜120A(12段切換)、パルス幅0.1〜8μS(20段切換)、デューティファクタ0.5〜20%(20段切換)の性能を持ち、試作の成果を今春の物理学会プラズマ分科会で発表する予定である。 2 放電回路のパルスエネルギーの伝送には一束のシールド線の外部導体にもパルス電流を流して回路の浮遊インダクタンスを低減する方法を検討した。MOSFET2SK312のドレイン・ソース間にsnubberを接続し、ターンオフ時に発生するスパイク電圧、これに引続く振動を抑制することによりパルス波形の改善を試み、0.1μS幅のパルスを出力し、放電することができた。この結果は1とあわせて物理学会で報告する。MITの10MHz、100W級のものに比べてはるかに大電力パルス電源が実現される見込みであるが、このためには新しいsnubberの開発が必要である。現在実験中である。 3 このパルス電源の目途がつき、時間分解分光測光の実験に着手できる段階に達し、稀ガス、水銀放電管の放電特性、分光特性の実験を開始した。 (1)稀ガス・水銀放電管の放電特性(緩和現象の解明)62/2〜62/8 (2)稀ガス・水銀放電管の分光特性 62/5〜62/9 (3)プラズマ発生装置の試作 62/8〜62/10 の予定で進める。
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