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1986 Fiscal Year Annual Research Report

発泡軽量ボードの製造法とその利用開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61860015
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

山岸 祥恭  静大, 農学部, 教授 (60022042)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大熊 幹章  東京大学, 農学部, 教授 (80011906)
鈴木 滋彦  静岡大学, 農学部, 助手 (40115449)
滝 欽二  静岡大学, 農学部, 助手 (00022252)
吉田 弥明  静岡大学, 農学部, 助教授 (10126790)
堀木 清之助  名古屋油化株式会社, 社長
Keywords発泡剤 / マイクロカプセル型 / ファイバーボード / MDF / 結合剤 / ボード製造条件 / インシュレーション性能 / 独立発泡構造
Research Abstract

昭和61年度の実施研究で得られた研究成果は下記のとおりである。
1.製造プロセスの確立
(1)特殊発泡剤の重合と結合剤との適用システム:マイクロカプセル型の発泡剤の重合方法を見出し、耐熱性向上のために塩化ビニリヂンに加え、アクリロニトリルを併用して重合することが勧められる。得られた発泡剤を熱硬化性樹脂液に添加した系を結合剤に使用し、通常適用されるシステムで発泡軽量ファイバーボードの製造が可能であることを見出した。(2)最適熱圧条件の決定:現在多用されているUFレジンを主体に結合剤に用い、発泡剤添加量を変えてボード製造を実施した。熱圧締温度は約150℃、圧締時間45秒/1mm、マット含水率15%以下が適当であることを見出した。これらの条件で圧締したボード断面の顕微鏡観察によると、ファイバー間隙が微細な独立発泡体で効果的に充填され、かつボード表面にようゆうした発泡剤層が存在し、表面コーティングの役割を果しているのを認めた。
2.成板の特性解明と利用開発
(1)インシュレーション性能とボード材質および耐久性:発泡軽量ボードはファイバー間隙が独立発泡構造で充填されているため熱伝導率が低く抑えられ、かつ吸水率も低く水遮断性に富むことが明らかになった。また、比重が0.4以下の軟質ファイバーボードの範疇にありながら、吸水によってボードの形状が崩れることがなく、十数回の吸水乾燥くり返し処理によっても表面状態が劣化せず、すぐれた耐水性能を示す。寸度安定性、曲げ強さ、内部はくり強さも通常市販のMDFより数段すぐれている。
(2)建築用ボード・複合パネルへの利用適性:現在、吸音,摩耗等の基礎実験とパネル複合化試験を実施中であるが、実大寸法ボードでの試験は工場現場試験によるボードを得てから行なう。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山岸祥恭,吉田弥明,滝欽二,鈴木滋彦: 日本接着協会誌.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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