1988 Fiscal Year Annual Research Report
空圧を利用する播種・間引き複合作業機の実用化に関する研究
Project/Area Number |
61860026
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Research Institution | Kobe university |
Principal Investigator |
川村 恒夫 神戸大学, 農学部, 助教授 (50107984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 功 神戸大学, 農学部, 教授 (50032975)
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Keywords | 播種・間引き複合作業機 / 空気圧圧送・排種式流体播種機 / 薬液噴射式間引き機構 / アクティブ・コントロール型粒数制御 / 植物生長画像データベース |
Research Abstract |
1.播種精度、播種時の種子の状況と生育との関係について 大根、人参等の各種野菜を供試し、播種位置、播種深度、株間距離等の播種条件と、浸漬処理の有無及び催芽種子からなる種子側の条件をもとに、実地試験を行った。品種毎のゲルの濃度、ゲルと種子の混合割合、圧送及び排種に最適な空気圧力を求めた。大根を用いた場合、ゲルの濃度は6g/リットル、種子の混入割合は500粒/リットル、圧送圧力は約0.1kgf/cm^2、排種圧力は2kgf/cm^2が大略適正な値であった。又、ゲル中の種子の並びに関係なく播種間隔に追従する、アクティブ・コントロール型の種子粒子数制御は有効であった。 2.薬液噴射による間引きについて 各種野菜種子について、薬液の噴射量、噴射位置、噴射圧力、薬液の濃度等をパラメータとして実地試験を行った。除草剤には、ジクワット・パラコート系の農薬を用いた。間引き苗の選定には、画像処理を行い、苗の生長を記録した画像データベースを用いて、草勢の弱い個体や不要な個体をディスプレイ画面上で選択した。薬液噴射位置制御装置の目標地点に対する位置制御精度は±1mmである。薬液の噴射量を10m^3、噴射位置を大根の茎の先端部に設定し、薬液の濃度を1、10、20、50、100、300、500倍に変えて苗の枯死状況を調査し、最低100倍の希釈濃度が必要である事が判った。 3.今後の研究の展開 今後は各種野菜及び雑草の生長段階と共に苗の葉面積、葉及び茎の生長速度、葉の形状及び特徴量の抽出といった画像データベースの充実を行い、播種・間引きのみならず、作物栽培の管理作業の自動化についても研究を行う予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 西村功: 農業機械学会関西支部報. 64号. 59-60 (1988)
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[Publications] 西村功: 農業機械学会関西支部報. 64号. 65-66 (1988)
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[Publications] 川村恒夫: 第47回農業機械学会年次大会講演要旨. 91 (1988)
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[Publications] 西村功: 農業機械学会関西支部報. 65号. 46-49 (1988)
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[Publications] 西村功: 農業機械学会関西支部報. 66号. (1989)
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[Publications] 西村功: 農業機械学会関西支部報. 66号. (1989)
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[Publications] 川村恒夫: 第48回農業機械学会年次大会講演要旨. (1989)
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[Publications] 川村恒夫: 第48回農業機械学会年次大会講演要旨. (1989)