1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61860028
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Research Institution | Sakushin Gakuin University |
Principal Investigator |
船田 周 作新学院大学, 経営学部, 教授 (10036270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 朋靖 山形大学, 農学部, 助手 (00159740)
河又 虎好 宇都宮大学, 農学部, 教授 (40007977)
茅野 充男 東京大学, 農学部, 助教授 (10007677)
高倉 直 東京大学, 農学部, 教授 (50011929)
長野 敏英 東京農業大学, 総合研究所, 助教授 (10012006)
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Keywords | 水ストレス / 植物体内水分の制御 / 作物・果実の品質管理 / 養液管理のコンサルテーションシステム / メロン・ブドウ果肉内糖組成 / BA散布と果肉内糖組成 |
Research Abstract |
63年度は、植物体内水分状態の測定方法の確立及びその制御方法について研究を進めた。1.ブドウを用いた実験・・・体内水分制御はワイヤリングの手法及びビニール被覆を用いて、蒸散速度、その結果、およびブドウの糖濃度に及ぼす影響について検討を行なった。その結果、ワイヤリングは蒸散速度の制御には効果的で、かつ果実内糖濃度を高めるという結果が得られた。ワイヤリング及びビニール被覆処理を行うことにより、ブドウの出荷期を早め、さらに糖濃度を高め、品質向上に効果的であることが明らかになった。2.メロンを用いた実験・・・メロンの品質管理に関しては、土譲水分ストレスおよび茎切断による体内水分の制御方法を用い、体内水分ストレスが果実の品質に及ぼす影響について実験を行った。各種環境要因の測定とメロン果肉内の糖成分・葉の水ポテンシャルの変化を収穫前14日から測定した。果肉内糖成分は高速液体クロマトグラフを用い分析した。糖濃度は時間経過と共にサッカロースが主として変化した。光合成産物である糖は植物ホルモン(ABA)によって促進されると言われている。そこで葉身部にABA 200PPM液を散布し果肉内の糖濃度変化を測定した。3.養液栽培における培養液管理のコンサルテーションシステム・・・最近農業へのコンピュータの応用は様々な分野で積極的に行われつつあり、培養液管理も例外ではない。養分を投入する場合、必要に応じて養分の投入を行えば、効率の高い培養液管理が出来る。そこで養分配合のためのコンサルテーションシステムを制作、検討した。その結果、本システムによって合理的な養分配合が可能になり、培養液の有効性が高く維持できる傾向が見られた。4.植物体内水分の制御方法・・・根系温度が各部位の通導抵抗は任意に制御でき、現在、モデル根を用いて、根系温度が各部位の通導抵抗にどの様に作用しているかについて解析を行った。
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[Publications] 石田・長野・船田: 山形大学紀要(農学). 10ー4. 839-847 (1989)
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[Publications] 河又虎好: 総合農学.
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[Publications] 長野敏英: 農業気象. 44ー1. 1-6 (1988)
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[Publications] 孫禎翼・高倉直: 農業気象.