1988 Fiscal Year Annual Research Report
イノシトール1,4,5ートリスホスフェイトアッセイキットの開発
Project/Area Number |
61870017
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
竹繩 忠臣 東京都老人総合研究所, 薬理学部, 部長 (40101315)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 希代子 東京都老人総合研究所, 薬理学部, 助手 (40181242)
|
Keywords | イノシトール1,4,5ートリスホスフェイト / ホスファチジルイノシトール4,5ービスホスフェイト / セカンドメッセンジャー |
Research Abstract |
抗イノシトール1,4,5ートリスホスフェイト抗体及び抗フォスファチジルイノシトール4,5ービスホスフェイト抗体の性質を調べた。抗IP_3抗体は1gMで抗PIP_2抗体は1gG2bであった。特異性は抗IP_3抗体が1,3,4ーIP_3、1,3,4,5ーIP_4よりも1,4,5ーIP_3に対して10倍程度affinityが高かったが、未だ十分の特異性とは言えなかった。一方抗PIP_2抗体はPIP_2に対して非常に特異性が高く、十分使用できると考えられた。本PIP_2抗体を使ってPIP_2アッセイ法を確立した。細胞(1×10^6)よりPIP_2を抽出し、TLC上にスポットした後展開する。このTLCプレートを用いて抗PIP_2抗体によるTLCイムノスティニングを行った。発色後、TLCスキャナーによりその濃度を読み取り、標準曲線よりPIP_2を定量した。本定量法により20pmolから1nmolの微量でPIP_2が定量できるようになった。本法は従来の無機リン定量法に比べ約1000倍感度が良い微量定量法である。
|
-
[Publications] Matsuoka,K.;Fukami,K.;Nakanishi;Kawai;Takenawa: Science. 239. 640-643 (1988)
-
[Publications] Uno;Fukami;Kato;Takenawa;Ishikawa: Nature. 333. 188-190 (1988)
-
[Publications] Fukami;Matsuoka;Nakanishi;Yamakawa;Kawai;Takenawa: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 85. 9057-9061 (1988)
-
[Publications] Fukami;Takenawa: J.Biol.Chem.