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1986 Fiscal Year Annual Research Report

センチニクバエレクチンを用いた腫瘍有無の簡便な判別法

Research Project

Project/Area Number 61870095
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

名取 俊二  東大, 薬学部, 教授 (50012662)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅野 能範  明治製菓(株), 中央研究所, 所長
駒野 宏人  東大, 薬学部, 助手 (40170378)
Keywordsセンチニクバエレクチン / 腫瘍診断 / pLE10 / NHH-Sape-4 / 細胞傷害活性 / 坦癌マウス
Research Abstract

センチニクバエレクチンは、センチニクバエ幼虫の体表に傷をつけた時に、体液中に誘導されるガラクトース結合性のレクチンである。このレクチンは脊椎動物のマクロファージやT細胞を活性化する機能を持っている。この研究は、このレクチンの生物活性を利用して、腫瘍の有無を識別できるかどうかを検討するものである。61年度はICRマウスにザルコーマ180を接種しておき、センチニクバエレクチンを腹腔に投与した時に、血清中にある種の細胞傷害活性が誘導されるかどうかを中心に検討を進めた。この研究を進めるにあたっての問題点は、センチニクバエレクチンをいかにして大量に取得するかということである。このレクチンは本来、センチニクバエ幼虫の体液から精製したものであるが、量的に確保することが困難である。そこで、このレクチンのCDNAを単離し、大腸菌を使った大量取得法を検討した。CDNAは前年度単離したクローンpLE10を用いた。このプラスミドからCDNA部分を切り出し、発現ベクターにつないで新しいプラスミドを構築した。このプラスミドは、βガラクトシダーゼのプロモーターを持っており、IPTGで誘導することにより、大腸菌中でセンチニクバエレクチンと共通抗原性を持つ蛋白を産生することがわかった。しかし、産出される蛋白は不溶性で、培地中に放出されないので、今後この産出系を更に改良して行く必要がある。一方、センチニクバエの胚由来の細胞株、NIH-Sape-4が、構成的にセンチニクバエレクチンを合成し、培地に放出していることが判明した。現在、培地からこの蛋白を精製する方法を検討しているが、精製法が確立されれば、このレクチンの大量取得に目途がつくことになる。次年度は、このようにして精製したレクチンを使って、本題である、担癌マウスの血清中に細胞傷害性を誘導する條件を検討する予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Noriko Matsumoto: Biochemical Journal. 239. 717-722 (1986)

  • [Publications] Akira Itoh: FEBS Letters. 201. 37-40 (1986)

  • [Publications] Noriko Matsumoto: Nucleic Acids Research. 14. 2685-2698 (1986)

  • [Publications] Akira Itoh: Journal of Biochemistry. 99. 9-15 (1986)

  • [Publications] Akihiro Shiraishi: Journal of Biological Chemistry. 261. 940-943 (1986)

  • [Publications] Haruo Takahashi: Journal of Insect Physiology. 32. 771-779 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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