1988 Fiscal Year Annual Research Report
周産期ハイリスク・産科救急看護におけるCAI綜合システムの開発
Project/Area Number |
61870109
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
末原 紀美代 大阪府立・看護短期大学, 講師 (90112044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹生 順一 医用工学研究所, 所長
森 圭子 大阪府立, 看護短期大学, 講師 (30175632)
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Keywords | CAI / 看護教育 / 周産期看護 / 産科救急 / 産科出血 / 教材開発 / シミュレーション |
Research Abstract |
目的;母性看護学において学生が習得し難い産科救急に焦点をあて、その中で最も発症頻度の高い産科出血に関する知識・技術トレーニング法として、CAI綜合システムを開発し、看護教育に導入した。 方法;富士通パーソナルコンピュータFM16βならびにFMRー70HDを用いてプログラム作製を行なった。ホストコンピュータと末端機とはLANカードで接続し、CAIシステムはネットワーク型を採用した。本体機と端末機との連動使用ならびに端末機のみでの使用も可能である。産科救急CAIソフトに備えるべき機能として、(1)救急搬送対応への交通情報の提供(2)マウスを用いた図形ならびに解答選択処理機能(3)高速連続画面変換と移動(4)役割分担別による多人数解答機能(ウィンドウ機能)(5)臨床での実在事例データの指標化等とした。さらに学習者の判断過程、診断過程ならびに処置過程により、患者の状況が自動的に変化するプログラム仕様である。 結果;開発したプログラムは救急処置フローチャートに基づき、観察・判断・最適処置の選択ならびに実施へと展開する。本プログラムを使用することにより 1.産科救急法に関する緊急時への対応をコンピュータを用いて知識・技術の両者より模擬学習ができ、学習の強化が図れる。2.出血性ショックの緊急看護ケアにおける観察、判断、診断ならびに処置過程のトレーニング学習が可能となり、学習者の質的向上につながる。3.複数画面の使用により学習が強化されると共に、学習者同志のトレーニングに役立つ。4.臨床事例のデータファイル化により知識データバンクにつながる。5.学生のみならず看護職の卒後教育にも役立たせることができる。さらに人工知能を取り入れ、機能の強化を図りたい。
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[Publications] 末原紀美代 他: 第38回情報処理学会全国大会講演論文集(1). 41-42 (1989)
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[Publications] 末原紀美代 他: 電子情報通信学会技術研究報告. 88. 33-39 (1989)
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[Publications] 末原紀美代: 学術月報. 42. 69 (1989)