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1986 Fiscal Year Annual Research Report

中枢神経系の加令と脂質成分-特にエポキシサイドとの関係-

Research Project

Project/Area Number 61870111
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

関本 博  金沢医大, 医学部, 教授 (00064494)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 正人  吉富製薬, 主任研究員
鈴木 俊之  金沢医科大学, 医学部, 助手
堀部 尚久  金沢医科大学, 医学部, 助手 (10173650)
中野 利美  金沢医科大学, 医学部, 講師 (10172371)
松本 正幸  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (50028677)
Keywordsエポキサイド / 脳 / 行動奇形 / 記憶 / 記憶喪失
Research Abstract

DD系マウスを用いて、ひと老令者剖検脳でしばしばみとめられるエポキサイド(コレステロール酸化物)の増加する知見をもとに、この物質が動物にも痴呆の発現に関与するか否かを確かめるため0.1%エポキサイド含有固型食投与を行い、行動医学的に異常がみとめられるか否かについて検討を加えた。
DDYの学習には直径50cmの円形水槽(黒色)を用い中心部に透明な救命台(5×5×10cm)を置き、中心で直交する2つの線上が水槽壁にあたる部分に赤 青 緑 白の4色の豆電球を装着し光りの位置から救命台の所在を記憶できるように装置を考案した。水深は2cmにセットした。学習方法は、まず救命台にマウスを乗せ、位置を覚えさせた後、すこしづつ距離をはなし、最終的には水槽の壁から、水中へ放し、足の着く救命台へ到着するようにした。正常マウスの17週令のものを用いた。
中心部の救命台に到着する時間はおおよそ3〜5秒の間で、この記憶は最終学習から2ケ月間は保持された。学習終了までは8回試行し、5週間のトレーニングを行った。健常対照群では最終学習後2ケ月間記憶が保持されるが、エポキサイド(0.1%)投与群では2週以後から行動異常がみとめられ、投与前に救命台に到着する時間が3.5 1.2秒のものが15秒をこえるようになった。一部では5秒〜7秒くらいの軽度の異常群も出現し6週間以後では20秒を越える記憶保持のきわめて悪いものが出現するようになった。
以上の成績からコレステロール酸化物がマウスの位置認識の記憶保持に時間的に遅延する結論がえられた。今後さらにこの原因について、脳組織所見や、脳波などについて、検討を必要とする段階に到着した。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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