1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61890008
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 茂 京工繊大, 工芸学部, 助手 (00112714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初田 洋司雄 日本電気(株), 誘導光電事業部・レーザ技術部, 部長
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Keywords | 地震予知 / レーザー測距 / 二波長測距儀 / マイクロ波光変調器 / 長距離測定 / 精密測距 |
Research Abstract |
二波長レーザー発振システムに関して、高出力mW・直線偏光の近赤外線HeNeレーザーを使用し、現有の出力5mW・直線偏光の赤色レーザーとを用いて別々の測距実験を行い、全システムの取付台の製作を行った。同時測距のために、二つのレーザー光を同軸にするために、高価なウォラストン・プリズムのかわりに偏光ビームスプリッターを用い、ダイクロイック・ミラーも一枚ですみ、構成の簡単な調整の容易なレーザー光発振システムの製作を行った。波長により入射角度の調整のいるウォラストン・プリズム法より偏光ビームスプリッター法のほうが光学調整が非常に容易となり、部品数も少くなった。 マイクロ波システムに関して、高価な広帯域の進行波増幅器を安価な狭帯域の2段のマイクロ波GeAs増幅器に変更した。更に、位相同期ループにより3GHzと5MHzとの和周波を構成する予定であったが、調整の簡単な和周波発生ミキサーを採用した。これとマイクロ波シンセサイザーにより、より安定な周波数が得られ、和周波の動作特性を調べ、良好な実験結果を得た。 レーザー光検出システムに関して、近赤外線用光電子増倍管はS-1型が適当だが雑音が大きいので、ダイナミックレンジの広い電子冷却型ゲルマニウム・フォト・ダイオードを採用し、赤色用にはシリコン・フォト・ダイオードを採用し、軽量化をはかった。 これらのシステムをピラー脚上の定盤に取り付けて、水平保持,360度回転,左右微調,上下仰角20度微調等の操作ができるように製作し、二波長レーザー光を口経15cmのカセグレン型テレスコープでビーム拡大して、測距儀台を試作した。 当初計画に対してハード的な面では十分に達成できたが、インターフェイスと制御用ソフトの制作を行っている。
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