1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62010032
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
服部 信 金沢大学, 医学部, 教授 (30019640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 清史 金沢大学, がん研究所・生物物理部, 助教授 (90019878)
千坂 修 大阪大学, 細胞工学センター・遺伝子講造調節機能部, 助手 (80188474)
小池 克郎 癌研究会, 癌研究所・遺伝子研究施設部, 主任研究員 (30085625)
樋野 興夫 癌研究会, 癌研究所・病理部, 研究員 (90127910)
小俣 政男 千葉大学, 医学部, 講師 (90125914)
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Keywords | Transfection系 / X遺伝子 / 肝炎ウイルスエンハンサーlca遺伝子 / DNA再編成 / Transgenic Mouse |
Research Abstract |
班としての重要な成果として, 1.Transfection系が確立し, HBVウイルスの増殖とゲノム遺伝情報の解析が画期的に進む可能性が生まれた. 2.肝炎ウイルス遺伝子の発現の検討を行い, 特に関心が持たれるX遺伝子産物単離と抗体の作製が進むと共に, 培養細胞系でのX遺伝子発現により, 増殖促進効果を示唆する結果をえた. また肝炎ウイルスエンハンサーと相互作用する蛋白因子についての解析が開始された. 3.癌細胞で活性化したがん遺伝子について単離と解析により, lca遺伝子の検討が進んだ. 4.組み込み様式の解析を進め, HBV, WHV, DHBVの多くの例で宿主側の再編成を含む複雑な構造をとっていることが示され, 組み込み近傍の宿主側DNAの特長についての解析を進めた. 5.Transgenic Mouse系の実験が進み, 組み込みによる再編成とウイルス遺伝子の発現と効果についての実験が着手された. 班では先述の如く肝発癌作用を持つ肝炎ウイルス遺伝子の検索と, 活性化される宿主側遺伝子の検索の両方向を中心に進め, 各々の分野で新しい知見を得ている. また組み込みの解析は肝細胞の発癌に多段階な過程を想定させており, 今後感染から組み込み, 及び再編成と癌の進展についての検討が必要である. これらのウイルス発癌研究の基礎となるのはウイルス増殖過程に関与する複製, 転写, 遺伝子蛋白の機能の分子的解析であり, Transfection系等により基礎的解析を更に進める.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] F.Matsushita: International Journal of Cancer. 40. 711-714 (1987)
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[Publications] K.Yaginuma: Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America. 84. 2678-2682 (1987)
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[Publications] F.Imazeki: Hepatology. 7. 753-757 (1987)
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[Publications] K.Yaginuma: Journal of Virology. 61. 1808-1813 (1987)
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[Publications] K.Koike: Japanese Journal of Cancer Research. 78. 1341-1346 (1987)
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[Publications] F.Imazaki: Journal of Virology. 62. (1988)