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1987 Fiscal Year Annual Research Report

正常およびがん化細胞の増殖におけるGTP結合蛋白質の役割

Research Project

Project/Area Number 62015024
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

宇井 理生  東京大学, 薬学部, 教授 (50001037)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒瀬 等  東京大学, 薬学部, 教務職員 (10183039)
榎本 武美  東京大学, 薬学部, 助手 (80107383)
堅田 利明  東京工業大学, 理学部, 助教授 (10088859)
花岡 文雄  東京大学, 薬学部, 助教授 (50012670)
KeywordsGTP結合蛋白質 / 増殖制御 / 情報伝達 / 百日咳毒素 / IAP / 変異株 / 正常細胞
Research Abstract

本研究の目的は, 細胞の増殖刺激の情報伝達系におけるGTP結合蛋白質(G蛋白質)の関与を検討し, がん化におけるG蛋白質の役割を明らかにすることにある. この目的のためにG蛋白質特異的修飾試薬である百日咳毒素(IAP)を用いてG蛋白質の関与する増殖刺激系を明らかにするとともにその関与する部位を明確にするために, IAP非感受性細胞株や, 増殖因子に対する要求性の異なる種々の変異株の分離を試みた.
1.種々の増殖因子による増殖刺激のIAPに対する感受性の検討:種々の増殖因子を組み合わせ, Swiss3T3細胞にDNA合成を誘導した. TPAを含む組み合わせではIAPに非感受性であったが, 他の組み合わせでは, IAPに感受性であった. この感受性は増殖刺激後6時間でも観察され, 情報伝達系の比較的後期のG蛋白質の関与する部位があることが示唆された.
2.IAP非感受性細胞の分離:Swiss3T3細胞をクローニングし, IAP感受性細胞株と非感受性株を分離した.
3.増殖因子に対する要求性の異なる変異株の分離:Swiss3T3細胞に変異源を作用させ0.2%血清存在下で, インスリンのみで増殖可能な変異株とホルボールジブチレート(PDBu)のみで増殖可能な変異株を分離した.
4.増殖因子に対する要求性の異なる変異株の解析:インスリン単独で増殖可能な変異株では血清非存在下に, EGF単独でDNA合成が誘導でき, この誘導はIAPに感受性であった. またPDBuでもこの誘導は阻害され, この系ではCキナーゼが阻害的に働くことが示唆された. 一方PDBu単独で増殖する変異株ではこのような現象は観察されなかった.
今後これらの細胞株を用いてG蛋白質の関与する部位を同定するとともにこれらの細胞にrasなどのがん遺伝子を導入し増殖刺激における情報伝達系がどのように修飾されるかを検討する.

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] T.Murayama: J.Biol.Chem.262. 5522-5529 (1987)

  • [Publications] T.Katada: FEBS Lett.213. 353-358 (1987)

  • [Publications] M.Oinuma: J.Biol.Chem.262. 8347-8353 (1987)

  • [Publications] T.Katada: J.Biol.Chem.262. 11897-11900 (1987)

  • [Publications] T.Murayama: J.Biol.Chem.262. 12463-12467 (1987)

  • [Publications] Y.Banno: Biochem.Biophys.Res.Commun.146. 861-869 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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