1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62015026
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大石 道夫 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00126004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 克彦 東京大学, 応用微生物研究所, 助手 (10164609)
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Keywords | 細胞融合 / フレンド細胞 / 細胞分化 / プラスミド |
Research Abstract |
本研究では細胞融合, マウス・フレンド細胞, マウス胚性テラトカルシ・ノーマ(F9)細胞分化・脱癌化の分子的機構を高分子物質の細胞内分化誘導因子の〓素及び生化学的性質の解明を通じて研究したものである. 細胞融合及び細胞質融合の実験によって我々はマウスフレンド細胞の細胞分化・脱癌化を決定する2つの細胞内因子が存在することを明らかにした. 2つの因子のうち第1の因子(DIFーI)はすでに報告したがこの因子と共役的に働く第2の因子(DIFーII)がDMSOの処理後細胞抽出液にその存在が確認された. DIFーIIはDIFーIと同じタンパク質であり, DIFーIと共役的に働いてフレンド細胞の分化・脱癌化を誘導する. DIFーIIの生成はde nouoのタンパク質合成を必要とし, またphorlol esterによって阻害される. またDMSOのみならずHMBAによっても誘導される. フレンド細胞以外の細胞ではその誘導がみられないのでフレンド細胞のin vitro分化・脱癌化に特異的であると考えられる. またDMSOによって細胞分化を引き起こさないフレンド細胞変異株ではDIFーIIの活性は検出できなかった. 一方マウス・テラトカルシノーマ(F9)細胞においてレチノイン酸による細胞分化のメカニズムを研究した. そのためにプラスミド上での形質発現の実験系を確立した. この系はわれわれの研究室で見出されたプラスミド(L因子)をF9細胞中に確立させ, このプラスミド上のCAT遺伝子がレチノイン酸で発現させることに成功した.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Nomura S.Yamagoe S.,Kamiya T.,and Oishi M.: Cell. 44. 663-669 (1986)
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[Publications] Kusano T.,Uehara H.,Saito H.,Segawa K.and Oishi M.: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 84. 1789-1793 (1987)
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[Publications] Saito H.,Uehara H.,Kusano T.and Oishi M.: Nucleic Acids Research. 15. 8815-8829 (1987)
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[Publications] Uehara H.,Kusano T.,Saito H.,Segawa K.and Oishi M: Biotechnology of Mammalian Cells,eds.Umeda et al.71-88 (1987)
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[Publications] Watanabe T.and Oishi M.: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 84. 6481-6485 (1987)
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[Publications] Sasaki H.,Watanabe T.,Nomura S.and Oishi M.: Jpn.J.Cancer RES.(gann). 78. 776-779 (1987)
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[Publications] Nomura S.,Kamiya T.and Oishi M.: Experimental Cell Research163. 434-444 (1986)
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[Publications] Nishimori S.,Kohda T.,Fujiwara J.and Oishi M.: Moleculer and Cellular Biology. (1988)