1988 Fiscal Year Annual Research Report
癌化におけるスーパーオキサイドディスムターゼの不活性化の意義
Project/Area Number |
62015044
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 俊博 大阪大学, 医学部, 助教授 (00127242)
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Keywords | スーパーオキサイドディスムターゼ / グリケーション / シッフ塩基 / Werner症候群 / 不活性化 |
Research Abstract |
ヒトCuーZnーSuperoxide Dismutase(Cu-Zn-SOD)は, in vitro, in vivoでそれぞれ非酵素的な反応によるglycosylation(glycation)をうけて不活性化することを明らかにした. 特に, in vitroでCuーZnーSODとグルコースをインキユベートすると, 時間依存性にグルコースとCuーZnーSODのE-Lysineとがシッフ塩基を形成する. Dー〔6ー^3H〕ーグルコースを取り込ませたのち, トルプシン分解し, HPLCでペプチド断片をとり, 各分画をアミノ酸分析することにより, glycationの部位を決定したところ, Lys^3, Lys^9, Lys^<30>, Lys^<36>, Lys^<122>, Lys^<128>が優性的にgly-cationをうけた. 特に, Lys^<122>とLys^<128>は, いわゆるactive site ligand-ing loopを形成しており, glycationによりCuーZnーSODは活性を低下させる. 早老症, 癌の合併頻度の高いWerner症候群から精製したCuーZnーSODは, このglycationが著しいことが明らかになり, 老化と癌化におけるSODのglycationの重要性が示唆された.
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[Publications] Arai,K.: J.Biol.Chem.262. 16969-16972 (1987)
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[Publications] Arai,K.: Biochim.Biophys.Acta. 924. 292-296 (1987)
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[Publications] Nishikawa,A.: Anal.Biochem.170. (1988)
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[Publications] Kondo,T.: Proc.Natl.Acad.Sci.84. 7373-7377 (1987)