1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62015091
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
塚越 茂 (財)癌研究会, 癌化学療法センター, 副所長 (60085644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 実 (財)癌研究会, 癌化学療法センター, 主任研究員 (60085636)
鶴尾 隆 (財)癌研究会, 癌化学療法センター・基礎研究部, 部長 (00012667)
田代 田鶴子 (財)癌研究会, 癌化学療法センター, 研究員 (20085608)
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Keywords | 制がん剤 / スクリーニング / P388白血病 / KB細胞 / ヒト胃癌細胞株 |
Research Abstract |
既存の制癌剤のみでは治療効果の期待できない癌にも有効な制癌剤を開発するには, 従来のものとは構造の異る活性物質を見出すこと又は既存の制癌剤にユニークな修飾を行い抗癌スペクトラムを拡大することが重要と考える. そのため国内の研究機関より制癌性未検討の化合物を収集し, スクリーニングを実施した. 今年度提供された検体数は439個, 内訳は大学より188個, 公的研究機関より83個, 民間企業研究所より168個で提供施設数は31であった. 検定には主としてマウス白血病P388を用い, 延命効果を指標として評価した. 白金錯体など一部の検体にはLー1210を用いた. 今年度内に昨年度からの繰越分も含め490検体の検定を終了した. 合成物質は405個で, 110個(27%)が有効であり, この内42個は既存制癌剤にない構造を有する. 天然物由来の粗抽出物質等は85個で有効物質はわずか1個(1%)であった. 一部の有効物質については, 提供者とも協議の上マウス固形癌に対する効果も検討中である. この他微量サンプル80個についてはヒト癌由来KB細胞を用い, in vitvoでの増殖抑制活性を検定しており, 24個(30%)が有効と判定された. 一次の検定はすべて無償で実施し, 結果は速やかに提供者に報告した. アメリカの国立癌研究所で昨年より開始したDiseaseーoriented in vitvo screeningの検討もかねて, 日本で最も死亡数の多い胃癌由来の培養株4系を用いる検定も174検体について実施した. 同時にP388も実験に加えて比較してみると, いずれかの系には有効だった99検体の内, 41検体(41%)はP388の方により強い活性を示したが, 11検体(11%)はむしろ胃癌の方によく効いているという結果が得られた. この他当センターで継代中のマウス腫瘍またはヌードマウス移植人癌株129件の分与も行った.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Mamato,M.,Hashigaki,K.,Tsukagoshi,S.,Tashiro,T.,Tsuruo,T.: Journal of Medicinal Chemistry. 30. 1245-1248 (1987)
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[Publications] Yamato,M.Hashigaki,K.,Tsukagoshi,S.,Tashiro,T.Tsuruo,T.: Journal of Medicinal Chemistry. 30. 1897-1900 (1987)
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[Publications] T.Koabayashi,M.Inaba.: ImmuneーDeficient Animals in Biomedical Res.356-361 (1987)
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[Publications] Inaba,M.: ImmuneーDeficient Animals in Biomedical Res.362-368 (1987)
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[Publications] 田代 田鶴子: 日本化学会誌. (1988)