Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正俊 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40092225)
那須 奎一郎 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (90114595)
小谷 正博 学習院大学, 理学部, 教授 (00080466)
木田 茂夫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10031759)
中原 弘雄 埼玉大学, 理学部, 助手 (10008849)
豊沢 豊 中央大学, 理工学部, 教授 (50013454)
福田 敦夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (10013484)
松永 義夫 北海道大学, 理学部, 教授 (60000733)
丸山 有成 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (40013479)
小島 憲道 京都大学, 理学部, 助手 (60149656)
国府田 隆夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (50010715)
城田 靖彦 大阪大学, 工学部, 教授 (90029091)
吉野 勝美 大阪大学, 工学部, 助教授 (70029205)
林 久治 理化学研究所, 主任研究員 (50087508)
渡辺 巌 大阪大学, 理学部, 講師 (50028239)
山崎 巌 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (80002111)
住谷 実 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 技官 (20201585)
古賀 伸明 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (80186650)
斎藤 修二 名古屋大学, 理学部, 教授 (30106158)
小谷野 猪之助 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (80016089)
A.E Underhil University College, Chemistry Department
DR.M.C Petty , Applied Physics and Electronics Departme
DR. Simon All ICI Electronics
G.R Luckhurs The University (Sou, Chemistry Department
R.W Munn UMIS, Chemistry Department,P.O. Box 88 (M
DR.P Calvert , School of Chemistry and Molecular Scienc
DR.P Day Oxford University, Inorganic Chemistry La
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Research Abstract |
日英, 日本スウェーデン共同研究の分子科学の一層の発展に資するため本年度は, 「気相及び固体表面における化学反応の機構」,「新素材に関する物質化学」,「光電子分光法及び時間分解蛍光分光法」,「化学反応の磁場効果」に関して両国の研究者を招へいし共同研究の実施,セミナーの開催等を行うとともに, 我国の研究者を両国に派遣し共同研究を推進することにより, これらの分野における相互の発展を促す. 〔日英〕 シンクロトロン放射を用いた準安定励起種及びイオンの動的過程に関する調査研究は,主として小谷野がエジンバラ大学, ダースベリ研究所,ロンドン大学(インペリアルカレッジ)において行い,ハロゲン分子(Iclなど)のイオン対状態の新しい分光法,それらの励起状態と希ガス原子の反応,アルカリ土類原子の光イオン化における共鳴,2電子イオン化における電子相関等について新しい知見が得られた. 赤外,サブミリ波分光法を用いたフリーラジカル及びイオンの分子構造に関しては斎藤がオックスフォード大学及びケンブリッジ大学において調査研究を行い,CO(a^3π),SH^-,SH^+,SiH^+,HCO^+(ν.ナ_<2.ニ>),HCL^+,HCS^+などの分子イオン及び励起分子の生成法並びに分光法について貴重な情報が得られた. また,赤外LMR法による新しい成果であるSiHラジカルの禁制遷移についてはじめて詳細を知ることができた. 古賀は, ケンブリッジ大学に滞在し,同大学で開発された高速分子軌道計算プログラムCADPACに凝ポテンシャルとその一次微分のプログラムを組込むことによってその機能を格段に向上させた. それを用いて遷移金属錯体の電子構造の研究に大きな成果をあげた. 住谷は, ロフボロ大学で共同研究を行い, セルロースパウダー,SiO.ナ_<2.ニ>,Al.ナ_<2.ニ>O.ナ_<3.ニ>,MgO.ナ_<2.ニ>等の基質の上に吸着させた色素分子(ローズベンガル及びエオシン)の蛍光強度の減少とTーT吸収の関係について新しい知見を得た. 〔日スゥーデン〕 「光電子分光法」については, 渡辺 巌がウプサラ大学シーグバーン教授研究室に滞在し, 従来不可能であった液体,溶液状態の光電子分光法について共同研究を進め, 試料室チャンバーの形態を改良することによりさらに高度な実験装置を開発することができた. また,この共同研究を通してシーグバーン教授及びその共同研究者との間で互いに意見交換をし研究交流を深めることができた. 「励起化学種の動的挙動に関する磁場効果の研究」については,林 久治がストックホルム王立工科大学ラベック教授及びウプサラ大学アルムグレン教授を訪問し, 研究討論及び・共同研究の計画について検討した. その結果,ラベック教授とは, 反応効率の研究及び反応中間体の研究について, ストックホルム王立研究所及び理化学研究所で互いに分担して行うという計画がまとまった,また,アルムグレン教授研究室では, ミセル中でのベンゾフェノンの水素引き抜き反応,分子組織体の光化学反応について意見交換し,この分野での日本の研究者の動向について紹介した. 「時間分解蛍光分光法の開発」については, 山崎 巌がルント大学,カロリンスカ国立研究所,ウメア大学・及びウプサラ大学大学を訪問し, リグラー教授との間でシンクロトロン軌道放射光施設における時間分解蛍光分光法,マイクロチャネルプレート光電子増倍管によるピコ秒時間分解蛍光分光法について互いの技術について討論した. また, ウメア大学サンドスチローム教授,ギルプロ博士とは,時間分解蛍光分光法とともに生体系のピコ秒光応答反応について, アルムグレン教授とはミセル,LB膜等の分子組織体のピコ秒蛍光分光について研究討論を行った.
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