1987 Fiscal Year Final Research Report Summary
米国西海岸地域における分子免疫生物学の進捗に関する調査研究
Project/Area Number |
62041140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Overseas Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Principal Investigator |
岸本 忠三 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (10093402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 武 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
本庶 佑 京都大学, 医学部, 教授 (80090504)
多田 富雄 東京大学, 医学部, 教授 (10009136)
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Project Period (FY) |
1987
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Research Abstract |
スタンフォード大学,UCLA,カリフォルニア工科大学等に代表されるアメリカ西海岸地域はリンパ球を舞台にした分子生物学の研究において最先端を走る地域であり,ここにはバイオのベンチャー企業も集中している. この調査研究は我が国における分子免疫生物学において, それぞれの分野の第一人者が最先端の情報を, 収集し,今後の研究方向の決定に役立てようとするものである. 参加者は全員モントレーに集合し, I.Weissmann(スタンフォード),L.Hood(カリフォルニア工科大学),J.Kapplar(コロラド大),M.Cooper(アラバマ大)らと情報交換を行った. 特に今回得られた新しい情報は, 1.HLAのクリスタログラフィーと三次構造の解明,抗原提示能をもつ部位の解明. これによりTリンパ球がどのように抗原を認識するかという仕組が急速に明らかになると思われる. 2.Tリンパ球レセプターδ鎖がクローニングされその構造が決定されたこと. 3.リンパ球系幹細胞の分離,濃縮が可能になりつつある. 4.オートラジオグラフィーで検出可能な量の蛋白のアミノ酸配列決定が可能になりつつあること. 5.Bリンパ球系の発生にかかわる新しいインターロイキンの発見,等であった. 参加者はその後スタンフォード大学等を訪門し,情報交換を行った.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Annual Review of'Immunology. 6. 485-512 (1988)
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[Publications] Nature. 332. 83-85 (1988)
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[Publications] EMBO Journal. 6. 2939-2945 (1987)
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[Publications] Journal of Experimental Medicine. 166. 967-981 (1987)
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[Publications] Journal of Experimental Medicine. (1988)