1987 Fiscal Year Final Research Report Summary
アメリカ大陸を中心としてがん研究先進グループとの研究交流
Project/Area Number |
62041802
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Research Category |
Grant-in-Aid for Overseas Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Special Cancer Research |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河井 貞明 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70107423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 光昭 癌研究所, 部長 (80012607)
野瀬 清 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70012747)
小田 鈎一郎 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40012736)
石橋 正英 愛知がんセンター研究所, 部長 (70029776)
樋野 興夫 癌研究所, 研究員 (90127910)
清木 元治 癌研究所, 主任研究員 (10154634)
日野 茂男 長崎大学, 医学部, 助教授 (70012763)
早津 彦哉 岡山大学, 薬学部, 教授 (10012593)
淀井 淳司 京都大学, 医学部, 助手 (80108993)
石本 秋稔 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
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Project Period (FY) |
1987
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Research Abstract |
本調査研究の目的はがん研究のなかでもがんの本態の解明とその予防,診断,治療への応用に関し,最先端の研究手法を駆使して進められる研究分野について先進国との間に研究成果や手法の情報交換を行うと共に適切な課題については共同研究の推進をはかる. 癌の本態解明に関する研究については, 河井, 清木両班員を第3回癌遺伝子会議(7/7ーii)に,樋野班員をB型肝炎ウイルス会議(9/28ー10/1)に,野瀬, 吉田両班員をUCLAシンポジウム(1/24ー30 ′88)に派遣した. 各班員はそれぞれの研究成果について発表討論するとともに,関連する広い範囲の最新の情報の収集を行った. 石本,日野両班員はそれぞれマウス白血病ウイルスによる発癌機構,或はHTLVー1の感染径路に関して先進グループとの情報交換を行うため, 数ヶ所の研究所・大学を訪問し,講演,第一線の研究者と個々に討論し,更に相互の研究の進展を計るため共同研究の下相談を行った. 石橋はNIH, 先進科学計算研究所に滞在しスーパーコンピューターを用いた癌遺伝子解析の現状を視察する一方,実習を行った. 小田班員はNIHの岡本研究室に滞在し,未分化ヒト胎児性癌細胞を含む4種の細胞から,哺乳動物で発現可能なcDNAライブラリーを作成して帰国した. 癌の診断, 治療に関する研究では首藤班員が彼の開発したレチノイドを利用した治療法につき数研究グループと共同研究を計画,イリノイ研究所のDr.Moonとは発癌抑制試験の実験計画を作成した. 発癌の抑制と促進に関しては早津班員がユタ大学,リサーチ・トライアングル研究所等を訪問し,最新の情報を得ると共に, 彼の開発したN^4ーアミノシチジンやブルー・コットンについて講演した共同研究の下準備を行って帰国した. 淀井はワシントン大学,Fox Chase研究所, ハーバード大学を訪問し多くの研究グループとILー2レセプター,及びLGL/T細胞活性化抗原YTAIに関する共同研究の打合せを行った. 班員の派遣によって得られた情報については既に一部公表(がん特ニュース87ー1)されたが更に班合合やがん特ニュース等を通して漸次個別に報告する予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] H.Hayatsu;et.al.: Cancer Res.47. 791-794 (1987)
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[Publications] M.Takahashi;et al.: Biochem Biophys Res Commun.143,1040109. (1987)
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[Publications] Seiki;et al: 3rd Annual Meeting on Oncogenes.356 (1987)
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[Publications] S.Kawai et al.: 279 (1987)