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1987 Fiscal Year Final Research Report Summary

先進諸国における「後進地域」の自立及び活性化に関する比較研究

Research Project

Project/Area Number 62042004
Research Category

Grant-in-Aid for Overseas Scientific Research

Allocation TypeSingle-year Grants
SectionField Research
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

岡本 友孝  東北大学, 教養部, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) J. S. パルク  ベルリン大学, 東アジア研究所, 教授
H. マンドラース  パリ大学, 第10大学, 教授
JAA ストックウィン  オックスフォード大学, ニッサンインスティテュート, 教授
星 守雄  日本大学, 芸術学部, 教授
中西 洋  東京大学, 経済学部, 教授
田中 学  東京大学, 農学部, 教授 (70012028)
田原 音和  東北大学, 教育学部, 教授 (30004104)
阿部 四郎  東北大学, 教養部, 教授 (20000664)
Project Period (FY) 1987
Research Abstract

先進諸国の地球構造の動態を文化, 社会, 政治, 経済の側面から比較し, 発展ダイナミズムが生み出されるメカニズムを解明し, 加えて「新しい産業社会」のモデルを展望することが, 国際的な研究にとって急務の課題となっている. この共通の課題にこたえるため, 日本, イギリス, フランス, ドイツの研究者は, これまでも個別的な研究成果の相互交流を続けてきたが, 今や相互に乗り入れて共同で実態を調査し, その分析を行うべき段階に到達した. 本調査の目的は, 比較研究を可能にするため, 統一的な基準にもとづく調査をあらためて行い, その結果を共同で相互に比較検討し, (1)「新しい産業社会」のモデル形成がどの程度共通に可能であるのか, あるいは(2)どの程度それぞれの国, それぞれの地域について内発的・個性的モメントによってそれが形成されるのかを明らかにすることにある.
昭和62年度は, 予備調査として, 英, 仏, 西独の欧州三国に現在進行しつつある産業構造及び地域構造の変化とそれに対する種々の政策的対応の動向を探り, その知見を与件として国際比較を可能とする作業仮説の設定, 本調査のための各国内対象地域の選定, 調査の効率的実行を可能とするための対象地域内諸機関との折衝を目的とし, 英国6地点, 仏国及び西独各5地点を回り, 各中央・地方の行政機関, 産業界, 大学・研究所の政策担当者延70余名に面談聴取り調査を行った.
今回, 得られた知見によると, EC及び欧州三国では, 米国, 日本そしてNICSをターゲットに国際社会の中で競争力を確保し積極的役割を保持するため, 夫々の経済・産業政策において先端科学技術の研究開発を最優先項目に位置づけ, また, 拡大しつつある域内及び国内の地域格差を是正し, 各地域の経済活性化と自立化を図る方策とも連結させ, 地域の「頭脳化」を基本戦略とし, その具体化計画としてサイエンス・パーク, テクノポール, イノバチオン・ツェントルム等が急速度で展開されている. 同時に, これらの新しいパラダイムに基づく政策の推進が, 新たな政策形成システムー中央・地方関係における地方重視, 地域の国際化・情報化・産学官の協力体制ーの構築の模索を促している. これらの試みや模索は, 既にその効果の萌芽を現わしつつあるが, 他方創始的段階にあってなお解決や克服を要する多くの課題を有し, また, この方向での政策開展が将来にどのような「新しい産業社会」を展望させるか未定ともいえるため, 注意深い観察が必要である.
世紀の転換点に立って, 社会発展の新しいパラダイムの模索は, 欧州のみならず我が国にとっても共通の課題をなすだけに, 総合的な視点に立つ学際的な国際比較地域研究は今後一層要請されるが, 今回の予備調査を通じ, 国際的な共同研究として本格的な本調査の実施を可能とする諸条件の整備ができた.

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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