Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
リオネル サレム パリ第11大学, 幅射物理化学研究室, 教授
ジェイ ベロニ パリ第11大学, 幅射物理化学研究室, 助教授
マリー デルクー パリ第11大学, 幅射物理化学研究室, 教授
ジャン フォール パリ第11大学, 幅射物理化学研究室, 教授
新井 達郎 筑波大学, 化学系, 講師 (50151139)
桜木 宏親 筑波大学, 化学系, 助教授 (10011602)
菊池 修 筑波大学, 化学系, 教授 (30015771)
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Research Abstract |
光化学は近年その基礎, 応用ともに発展がいちじるしく, 21世紀は光の時代とさえ云われている. 本研究代表者は光化学反応について, 在来の有機化学的手法と物理化学的手法を融合した方法論により, 在来の一つの手法のみでは着手できなかった光化学の分野を開拓し, 光化学反応の基礎の理解に進みつつある. 他方, 相手側のフォール教授の研究室は物理化学を中心とする光化学および放射線化学の世界有数な活発な大きい研究室である. 本研究代表者とフォール教授とはすでに数回ずついずれも短い期間ではあるが, 相互に研究室を訪問し, また国際会議の機会を利用して, 互いに興味ある光化学の課題について交流を進めてきた. 本研究は, これら両者の協力により, 適切なモデル化合物を創出し, その光化学反応における励起状態やラジカルイオン種, ビラジカルなどのナノ秒, ピコ秒のような短い時間尺度におけるその動的挙動を明らかにし, 光化学反応の本質を究明することを目的とする. 光化学は近年その基礎, 応用ともに発展がいちじるしく, 本研究代表者らは光化学反応について 在来の有機化学的手法と物理化学的手法を融合した方法により, 在来の一つの手法のみでは着手できなかった光化学の分野を開拓し, 光化学反応の基礎の理解に進みつつある. 他方, 相手側のフォール教授の研究室は物理化学を中心とする光化学および放射化学の世界有数な活発な研究室である. 本研究は, これら両者の協力により, 双方の手法を相補的に活用しつつ適切なモデル化合物を創出し, その光化学反応における励起状態やラジカルイオン種・ビラジカルなどのナノ秒.ピコ秒のような短い時間尺度におけるその動的挙動を明らかにし, 光化学反応の本質を究明することを目的とし, 次の研究を行った. 1.不飽和系の光異性化反応,とくに近年本研究者らが発見した片道異性化反応における励起状態の挙動の研究,筑波において創製した試料についてパリ第11大学においてピコ秒分光の測定を行い,その励起体の挙動を解明しつつある. 2.励起状態および中間体の反応のポテンシャル曲面の理論的研究 筑波における成果についてとくに中間体の溶媒効果について討論を進め,当該課題の理解を深めた. 3.放射線および光化学反応による活性化学種の生成,パリ第11大学の成果を筑波に持参し,活性種の凝集効果について共同で研究した.
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