Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOHN Leonard オレゴン州立大学, 工学部, 教授
ROBERT Hudsp オレゴン州立大学, 工学部, 教授
FRANK Schaum オレゴン州立大学, 工学部, 教授
舟渡 悦男 大同工業大学, 工学部, 講師 (60105632)
桑山 忠 大同工業大学, 工学部, 助教授 (70023299)
事口 寿男 大同工業大学, 工学部, 教授 (60047305)
久保田 稔 大同工業大学, 工学部, 助教授 (00021618)
水沢 富作 大同工業大学, 工学部, 助教授 (60113081)
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Research Abstract |
海洋資源の国際的利用, 開発や社会生活空間の海洋への拡大が注目されているなかで,その土台となる海洋構造物の安全性や耐久性が重要な技術的問題となっている. 本研究では,海洋開発に必要となる海洋構造物の技術開発や設計指針等の問題点を両国間で調査研究を行い,特に海洋構造物の動物破壊とその設計法について,共同調査研究することを目的とする. 海洋構造物の動的破壊挙動とその動的設計に関する基礎的研究について,計画,構造,水理,材料,地盤の各分野から展望し,以下の課題について調査,研究を進めた. 今年度(昭和62年度)は,初年度のため基礎的な調査,研究となったが,研究実績の概要を以下に記述する. 1.海洋構造物のモデル化と解析手法の開発 本研究を進めるに海洋構造物に関する海外の文献をデータ・ベース化し,研究の際の文献調査のための省力化を計った.また,海洋構造物を解析するための従来の解析手法を整理した. 2.鋼材の大気中腐食と腐食疲労の関する研究 海洋構造物の風や波浪によって長期的な繰り返し荷重を受け,NaClの存在のもとでは,典型的な腐食疲労の環境にある.本年度は,その基礎データとして,大気中における疲労強度と,低サイクル疲労後の鋼材の機械的性質を実験によって明らかにした. 3.海洋構造物に及ぼす水理特性(浮遊土砂濃度の推定)研究 浮遊土砂濃度を推定するために,土砂拡散係数と運動量拡散係数との比をリチャードソン数(成層流体の安定・不安定の指標)との係わりのもとで定式化した.さらに,砂粒子の浮遊様式への組織渦の係わりを可視化実験及び理論的に考察した. 4.アンカーの把駐力に関する研究 海底地盤の条件よりアンカー形式は異なるが,アンカーの材料として,比重の大きいスラグを用いた重量コンクリートの使用開発の実現性を明らかにした.骨材となる電気炉スラグの吸水膨張に関する研究を行った. 5.交通,運輸と国土利用,および防災システムに関する研究 海洋開発が進められると,海洋においても交通による事故は陸上と同様に発生する.これら避けるために,陸上における交通事故を分析し,交通事故防止の一つのシステムを明らかにした.今後,これらの考えを海上防災システムに適用する.
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