1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62112007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永嶺 謙忠 東京大学, 理学部中間子科学実験施設, 助教授 (50010947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 敏光 東京大学, 原子核研究所・教授, 所長 (80011500)
門野 良典 東京大学, 理学部中間子科学実験施設, 助手 (10194870)
今里 純 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (40107686)
三宅 康博 東京大学, 理学部中間子科学実験施設, 助手 (80209882)
西山 樟生 東京大学, 理学部中間子科学実験施設, 助手 (50164611)
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Keywords | ミュオン / 超電導 / 超臨界ヘリウム冷却 / メソンファクトリー / ミュオン触媒核融合 / 超微細相互作用 / 核物性 / 中間子原子分子化学 |
Research Abstract |
今年度のカナダトライアムフにおけるミュオンビームチャネル建設作業はほぼ順調に完了した. これまでの成果は次のようにまとめることが出来る. 1)ミュオンチャネル用超電導ソレノイド冷却糸の完成 咋年度に完成したスクリューコンプレッサーと新設したスルザー100ヘリウム冷却糸コールドボックスとを組合せ, 59/sの流量で4.5K10気圧の超臨界ヘリウムの発生源を完成させた. コンプレッサーにリモートコントロールをつけた. 2)超電導ソレノイド本体の完成 長さ6m直 内 12cm中心磁界5テスラの超電導ソレノイドコイル本体がクライオスタットの基本部分と共に完成し, 励〓試験が製作会社内で行なわれた. トランスファーチューブもできた. これらの諸作業とあいまって, トライアムフ側ではビームチャネルの他の全ての部分製作がほぼ完了し, 全部のビームチャネルが63年5月末に出来上がることになった. 建設作業に加えて, いくつかのDC負ミュオンビームのテスト実験がトライアムフ研究所で行なわれ, a)高温超伝導体のμSR, b)ミュオン核融合実験のテスト, などに成果が上がっている. 来年度は総計十指に余る実験が全て開花するはずである.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 永嶺謙忠・石田勝彦,西山樟生: 月刊フィジクス. 18. 221-226 (1987)
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[Publications] K.Nagamine: Muon Catalyzed Fusion. 1. 107-150 (1987)
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[Publications] S.Chu,K.Nagamine et.al.: Phys.Rev.lett.60. 101-104 (1988)
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[Publications] K.Nagamine: Atomic Physics. 10. 221-242 (1987)
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[Publications] R.Kadono K.Nagamine et.al.: Phiys Rev B.
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[Publications] 永嶺 謙忠: "物理学最前線19 ミュオン触媒核融合" 共立出版, 59 (1988)
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[Publications] 永嶺 謙忠: "ミュオンの科学" 丸善, 120 (1988)