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1987 Fiscal Year Annual Research Report

軽い核からのパイ中間子光発生

Research Project

Project/Area Number 62112014
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

鷲見 義雄  広島大学, 理学部, 教授 (20029490)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大坪 久夫  大阪大学, 理学部, 助教授 (30029491)
岩谷 和夫  広島大学, 工学部, 助教授 (20034374)
伊藤 栄彦  佐賀大学, 理工学部, 教授 (30025332)
丸山 浩一  東京大学, 原子核研究所高エネルギー部, 助手 (50114658)
遠藤 一太  広島大学, 理学部, 助教授 (90033894)
Keywords核によるパイオン光発生 / 標識化光子 / 大立体角磁気スペクトロメータ / 二核子共鳴 / 核内核子共鳴状態
Research Abstract

本研究は標識化光子を用いた軽い核からのパイ中間子発生を調べ, 中間子発生機構の解明, 二核子共鳴の有無を明らかにすることを目的とする. その一環として, 本年度初頭に液体重水素標的を用いた測定を完了させた. この実験の結果の速報は62年春京都で行われた第11回素粒子と原子核国際会議で発表された. 現在更に最終的なデータ解析を行っているが, 従来の実験を遥かに上まわる情報量を含むデータであるので完全な結果に至っていない.
62年夏からはヘリウム核によるパイ中間子光発生の実験を進めた. まずこの実験のために不可欠な液体ヘリウム標的の製作を行い, 念入りなテストの結果十分な性能をもつスペクトロメータに内蔵可能な液体ヘリウム標的を完成させ, 実験に供することができた. つぎに, ヘリウム核では重水素核の場合よりも終状態により多く中性子を含むので, 中性子検出用のカウンタを多数整備した. 62年12月より本格的実験に入り現在までに光子エネルギー領域180より700Mevにおいて, ほぼ8×10^5個のハドロン反応事象のデータを収集した. 現在なお実験は進行中である. データの解析も平行して行っているが, 終状態の粒子数が多く解析には多大の時間を要する. しかしながら, この解析が完了すれば, それは疑いもなくこの領域では世界で最も系統的, 組織的な軽核光核反応の実験結果となるはずである. なおこの中間発表は, 62年秋および63年春の物理学会で報告されている.
また, 上述の実験とは別に, 将来電子加速器によりこの分野の研究を発展させる目的を持って, 二回にわたり小規模研究会を開催し, 研究の方向, 実験テーマ・ビームラインや実験装置などを詳しく検討した. 電子加速器としては, 広島大学で計画している放射光研究センターのブースターシンクロトロンを想定している. この検討結果のとりまとめは現在進行中で, 近く成果を関連研究者に配布する予定である.

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] M.Asai: Physics Letters. B187. 249-252 (1987)

  • [Publications] M.Muto: Journal of Science of the Hiroshima University. A51. 187-219 (1987)

  • [Publications] Y.Sugimoto: Physical Review. D37. 583-586 (1988)

  • [Publications] S.Kobayashi: Nuclear Instruments and Methods. A255. 477-481 (1987)

  • [Publications] K.Tamura: Progress of Theoretical Physics.

  • [Publications] I.Endo: Submitted to Physical Review Letters.

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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