1987 Fiscal Year Annual Research Report
光化学プロセス・生成物選択性向上のための光反応設計
Project/Area Number |
62113003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丸山 和博 京都大学, 理学部, 教授 (90025263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雅英 京都大学, 工学部, 助教授 (40025961)
宅和 暁男 島根大学, 理学部, 教授 (70032456)
大辻 吉男 大阪府立大学, 工学部, 教授 (20081341)
飛田 満彦 東京都立大学, 工学部, 教授 (60087301)
杉森 彰 上智大学, 理工学部, 教授 (40053590)
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Keywords | 光電子移動 / 光増感反応 / 光増感剤 / 高効率化 |
Research Abstract |
ジアリールシクロプロパンとジシアノアントラセンの光電子移動反応を一酸化窒素存在下におこなうことによりイソオキサゾリンの新しい合成法を開発した. また, 芳香族炭化水素の直接光アミノ化反応の機構を詳細に検討し, 使用したアミンの酸化電位が芳香族炭化水素の酸化電位よりも, 0.3〜0.4V高いことが, 光直接アミノ化反応に必要であることを明らかにした. アニオン性ミセル界面の静電場にシスースチルバゾールを配列させ, ルテニームビピリジル錯体による光増感異性化を試みたところ, 電子リレー型連鎖反応が進行することを見いだした. 中平は, α,ω-ポリシラニルアルカノーレのケイ素-ケイ素シグマ結合が, ジシアノアントラセンとの光電子移動反応により開裂し, 6員環シロキサンを高効率で合成した. 芳香族炭化水素-アミン系の光電子移動過程が添加したアルコールによって, 影響を受けることを見いだし, これがアミンと添加アルコールの基底状態における水素結合によることを明らかにした. キノン類の分子間・分子内水素引き抜き反応における基質の構造と反応生成物の関連および溶媒効果を明らかにした. ジベンゾアゼピン類の分子内光増感二量化反応における架橋メチレン鎖および架橋オキシメチレン鎖の効果について詳細に検討し, 分子内環化付加の立体化学を明らかにした. 4-ピリジルカルボン酸誘導体の光アルコキシル化反応における酸素の異常な添加効果を見いだした. 空間配置を系統的に変化させたポルフィリンニ量体モデル化合物を合成し, 吸収スペクトルや分子内励起エネルギー移動の配向依存性を明らかにした. これらの結果は光合成反応中心の人工合成の際に, 重要な指針となるものと言える.
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[Publications] Atsuhiro Osuka: Chemistry Letters. 1987. 825-828 (1987)
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[Publications] Akio Takuwa: Chemistry Letiers. 1987. 727-730 (1787)
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[Publications] A.Tsuchida: J.Chem.Soc.,Perkim Trans.2.507-511 (1987)
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[Publications] H.Inoue: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,. 1987. 1681-1682 (1987)
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[Publications] K.Mizuno: Chem Letters. 753-757 (1988)
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[Publications] M.Yasuda: J.Org.Chem.52. 753-758 (1987)