1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62117006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
合志 陽一 東京大学, 工学部, 教授 (90111468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 弘郎 東京大学, 工学部, 教授 (30092365)
藤原 譲 筑波大学, 電子工学系, 教授 (40110473)
佐々木 慎一 豊橋技術科学大学, 副学長 (40006408)
倉田 忠男 お茶の水女子大学, 生活環境研究センター, 教授 (60011920)
浅田 栄一 豊橋技術科学大学, 物質工学系, 教授 (00144197)
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Keywords | デコンボリューション / 匂い判断 / ガス検出 / 粉末X線回折 / ビタミンC / 高分子物性 / 知能化 |
Research Abstract |
本年度は班員6名で, 知能システム化研究を進め, 下記の実績を得た. ・分光データ処理の自動化においては, 測定系の影響を取り除く際, 雑音の影響を押える為の平滑化を歪なく実行し, また微分展開法によるデコンボリューションにおける収束判定の為情報量基準を導入して検討を進めた結果, 70%までは自動処理可能となった. (合志) ・パターン認識法を用いた複合ガスセンサシステムによる化学物質の自動認識では, 可燃性ガス用センサ7種を組合わせることにより, 出力分布をベクトル化して統計処理で3種の匂いの識別に成功した. (佐々木) ・化学的多次元計測システムでは, 同一のセンサアレイにより, ガスの拡散の時間変化を画像としてとらえ, ガス源の位置決定を可能にした. 更にセンサの応答の時間変化からガス種判定の可能性を見出した. (山崎) ・結晶性物質の相の識別と量的計測のシステム化では,X線回折強度の定量的解析の為選択配向について数多くの方法の比較検討を行い, 最適な方法を見出し, また主成分分析により混合系の成分数決定法を検討し, 標準試料がない場合でも成分数及び各成分の推定を可能にした. (浅田) ・栄養素の適性摂取レベルの評価・予測に関する多面的診断では, ビタミンCをとりあげ, その生体内とくに小腸からの吸収及び繊維芽細胞と肝初代培養細胞中の経時変化を検討し, ビタミンCの動態に関する基礎データを得ることができた. これは個人の適性レベル決定の基礎となる. (倉田) ・高分子物性予測システムでは, 情報量の多い13C-NMRデータで検討を進めた. 単純なファクトデータベースから学習機能に至る4段階のデータベースと機能の構築を進めている. (藤原)
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 浅田 栄一: ぶんせき. 113-119 (1987)
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[Publications] Megumi OTSUKA: J.Nutr.Sci.Vitaminol. 32. 259-266 (1986)
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[Publications] Naoki SAITOH: Chemometrics and Intelligent Laboratory Systems.
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[Publications] Hidetsugu ABE: Analitica Chimica Acta. 194. 1-9 (1987)
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[Publications] Atsuo NISHIOKA: Pro.2nd Int.Conf.on Information and Knowledge.
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[Publications] Masato MISHIMA: Analytical Chemistry.
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[Publications] 平中幸雄 編者 山崎弘郎: "コンピュートロール 特集 インテリジェントセンサ" コロナ社, 135 (1988)