1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62210006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
安部 憲広 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (00029571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内田 正彦 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20029531)
辻 三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029527)
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Keywords | エキスパートシステム / 機械部品 / マニュアル文理解 / 定性推論 / 定量推論 / 衡突検出 / ソリッドモデル / 分解組立て |
Research Abstract |
自然言語理解の具体的応用事例の1つとして, エキスパートシステムのための知識を教科書やマニュアルから抽出させることがある. しかし, こうした文献中の内容を真に把握するためには, 単に各文がどのような事物間の関係に言及しているかのみならず, 文章間での事物の対応付けが不可欠である. しかしその対応付けには対象分野についての一般的知識と, 具体的対象に深く関連した種々の知識の援用が不可欠である. たとえば電気系のシステムに対しては, 回路計算や回路シミュレーションといった定量的な推論系の援用が必要であり, 物語理解のような定性的推論は不必要となる. 対象分野が機械の分野であれば, これら以外に部品が組み合せられるか, 必要な部品の動作が実現されうるかという, 3次元空間における動的な定量推論系が不可欠である. これらの点に鑑みて, 本研究では, ロボットの組立て説明文を読み, そこに指示されている組立て操作を, 仮想3次元空間に於いてシミュレートするマニュアル文理解システムを作成した. 本年度は与えられた文章を統語解析し, その結果から用いられるべき部分, それを組合せるための基本操作, 実際に操作をうける部品の部位の候補の算出法, 求めた候補に対して基本操作が実際に適用可能か否かを調べる衡突検出プログラムなどを試作した. システムは妥当と思われる方法を単純バックトラック法に基づいて探索し, 一応組立て操作が実施可能である実現例を得ることに成功した. しかし, それが必らず目的の物体になっているという保障はなく, それを検証する機構の作成が必要である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Norihiro Abe: Proceeding of International Conterence and Exhibition of Artificial Intelligence.7,NO,2. 586-595 (1987)
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[Publications] Norihiro Abe: Proceedings of International Conference on Robotics and Automation. (1988)
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[Publications] Norihiro Abe: Proceeding of International Workshop on A.I. for Industrial Application. (1988)
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[Publications] 安部 憲広: ロボット学会誌. 5,NO.6. 52-58 (1980)