1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62300009
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
中田 尚男 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90023952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正夫 奈良女子大学, 理学部, 教授 (80028159)
後藤 俊夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023369)
拓植 新 名古屋大学, 工学部, 教授 (60023157)
大橋 守 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (70015535)
南原 利夫 東北大学, 薬学部, 教授 (30004534)
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Keywords | 液体イオン化法 / スフィンゴ脂質 / D / CI法 / MS / MS / SIMS / アミノ配糖抗生物質 / マイコトキシンの分析 |
Research Abstract |
昭和63年度は、前年度の基礎研究の成果をもとに、各種測定法の応用分野での適用と検討を行った。 1.液体イオン化法-このイオン化法は、試料溶液をそのまま用いてイオンを生成させるという特長をもつため、従来のような溶媒の除去やクリーンアップを必ずしも必要としない。したがって生体試料などへの応用が比較的容易である。たとえば中耳炎の際に中耳に溜る液体の成分分析などに応用された。 2.SIMS-通常では測定困難なスフィンゴ脂質の分析、各種の合成食用色素の分析等に極めて有用であることを明らかにすることができた。 3.D/CI法-難揮発生配糖体の測定に適用され、アプシジン酸関連物質のスクリーニング並びにアミノ酸糖抗生物質の構造解析に利用された。 4.大型質量分析計による測定-新しく開発されたイオン光学系に基づいて、磁場半径1.25m全長7.4mの大型装置を設計、作製した。この分析計は、通常測定において10,000程度の分解能をもち、高分子量化合物の測定に極めて有効である。たとえば分子量3,000程度のペプチドの構造解析が容易に行えることは従来ではとうてい考えられなかったことである。 5.MS/MS-EBEB型4セクター分析装置を用いた生成関連物質の測定と実応用例を始めて報告できた。すなわち、食品中のマイコトキシンの微量分析、天然有機化合物の立体構造の決定などにおいてこの方法が有用であることがわかった。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] Junichi Goto,et al.: Journal of Chromatography. 452. 119-129 (1988)
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[Publications] Kozo Matsumoto,et al.: Mass Spectroscopy(Japan). 35. 240-247 (1987)
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[Publications] Fumino Okuyama,et al.: International Journal of Mass Spectrometry and Ion Processes. 82. 55-60 (1988)
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[Publications] Kiichiro Otsuka,et al.: Analytical Sciences. 4. 467-472 (1988)
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[Publications] 谷部利江 他: Ear Research Japan. 19. 313-316 (1988)
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[Publications] 藤岡裕二 他: 分析化学. 37. 17-24 (1988)
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[Publications] Yoshiko Niki,et al.: Organic Mass Spectrometry. 22. 157-161 (1987)
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[Publications] Yasuo Shida,et al.: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 60. 1881-1886 (1987)
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[Publications] Katsuyoshi Masuda,et al.: Organic Mass Spectrometry. 24. 74-75 (1989)
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[Publications] Naohito Takeda,et al.: Agricultural and Biological Chemistry. 51. 2351-2357 (1987)
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[Publications] Nobuo Hamada,et al.: Agricultural and Biological Chemistry. 51. 1705-1706 (1987)
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[Publications] Etsuko Yasugi,et al.: Journal of Biochemistry. 103. 889-893 (1988)