1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62300019
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
本明 寛 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 研士 東京大学, 文学部, 助手
正井 泰夫 立正大学, 文学部, 教授
井上 史雄 東京外語大学, 教授
細江 達郎 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (70004059)
村井 健祐 日本大学, 文理学部, 教授
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Keywords | 地域文化 / 均質化 / 都市化 / 近代化 / 学際研究 / 伝統文化 / フィールド調査 |
Research Abstract |
昭和62年度においては, 前年度の数度の研究会の成果をふまえ, 5月第41回九学会大学で, 各分担部門担当者が, それぞれの部門でのこれまでの「均質化」への視点と調査成果を発表した. 発表後の共同討議, その後の全体での研究会及び各分担部門ごとの検討をふまえ, 地域文化の均質化の課題について多面的かつ総合的にフィールド調査に取り組んだ. 各部門での現在までの成果は以下のようにまとめられる. A)伝統文化・地域文化が都市化, 近代化に対応し変質していく過程の諸相(都市のニーズに対応する宗教の変容, 伝統沿岸漁労の近代化=ヒト自然関係の変化, 脱離島化による環境空間の認識の変貌, 民謡伝承様式の変容, 新方言の形成等)の分析:競合・共存・選択的受容・消滅・創造の諸側面がそれぞれの領域にわたり検討された. B)均質化をもたらす諸側面(コミュニケーション過程の変質と機能, 言語習得様式の変化, 学校等職業的社会化過程の機能, 消費様式の変化, 交通手段の発達多様化等)の分析:それぞれの諸側面が均質化に果たす役割の検討と相互比較, 特に社会化に果たす機能の面から人の発達段階での相違が検討された. C)均質化に係わる分析視点・理論的側面・問題点等の検討:均質化のレベル(国際的・全国的・地域的・個人様式)の差異と相互関係, 均質化に対する細分化・異質化・専門家・区別化・格差の拡大等の問題, 都市化・産業化・情報化と均質化の関係, 均質化と文化創造の関係, 学際的研究方法の展開に関する問題等が総合的に取り上げられた. これらの成果の一部は人類科学40号(1988・2月刊)に報告され, また九学会連合42回大学(同5月)で発表される. 前年度の相互討論をふまえた本年度のフィールド調査の展開は, 上述のような多様な問題を提起しつつ進展し一応の成果を上げてきたが, 標記課題での総合的検討は次年度に継続されることになる.
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Research Products
(1 results)