1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62301003
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤田 宏達 北海道大学, 文学部, 教授 (80000537)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 良一 駒沢大学, 北海道教養部, 教授 (30085550)
柴田 泰 札幌大谷短期大学, 教授 (10070111)
八力 広喜 北海道武蔵女子短期大学, 教授 (30091010)
平川 彰 東京大学, 文学部, 名誉教授
今西 順吉 北海道大学, 文学部, 教授 (70000594)
|
Keywords | 生死観 / 死生観 / 生と死 / 死の問題 |
Research Abstract |
本年度は,大別してインド・中国・日本の3分野に分けて,各研究分担者による分担課題の研究を進め,研究代表者は分担研究相互の関係を調整しつつ,その体系的なまとめ方について検討した. 1.インド関係 (1)インド思想一般については,古代及び中世のインド思想の主要な文献,即ちヴェーダ聖典,叙事詩,六派哲学などの諸文献に当たって,インド人の生死観の特色を探った. (2)インド仏教については,原始仏教・部派仏教における生と死の諸問題を考察し,仏教説話にあらわれた生死観,中観思想及び唯識思想における生死観を取り上げ,さらに後期インド仏教における生死観を検討した. 2.中国関係 (1)中国思想一般については,古代の儒家・道家の代表的な死生観を取り上げ,さらに近世における宋学を中心として, 中国人の死生観の特色の一端を探った. (2)中国仏教については,初期漢訳経典にあらわれた生死観を究明し,特に隋・唐以降に大成した浄土教と禅宗における生死観に焦点をあてて,その構造を究明した. 3.日本関係 (1)歴史的視点から,日本への仏教伝来以降,奈良・平安仏教,鎌倉仏教,室町仏教,江戸仏教,明治仏教における生死観の流れを跡づけ,それぞれの生死観の特色を探った. (2)思想的視点から,主要な宗祖を取り上げ,特に最澄・空海・栄西・法然・親鸞・道元・日蓮・一遍の生死観については,いずれかの分担研究の中で論及するように調整した.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 仏教思想研究会編,藤田宏達: 仏教思想10死. 55-105 (1988)
-
[Publications] 藤田宏達: 印度哲学仏教学(北海道印度哲学仏教学会). 3. ヨテテネ (1988)
-
[Publications] 仏教思想研究会編,中村元: 仏教思想10死. 1-53 (1988)
-
[Publications] 平川彰: 仏教学(仏教思想学会). 22. 1-22 (1988)
-
[Publications] 八力広喜: 印度哲学仏教学(北海道印度哲学仏教学会). 3. (1988)
-
[Publications] 関稔: 印度哲学仏教学(北海道印度哲学仏教学会). 3. (1988)