1987 Fiscal Year Annual Research Report
主要国における留学政策に関する総合的比較研究ー留学の動向・影響との関連においてー
Project/Area Number |
62301036
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
権藤 与志夫 九州大学, 教育学部, 教授 (40037031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 洋 国立教育研究所, 室長 (40000046)
石附 実 大阪市立大学, 文学部, 教授 (40068721)
手塚 武彦 国立教育研究所, 部長 (50000039)
小林 哲也 京都大学, 教育学部, 教授 (90025114)
弘中 和彦 九州大学, 教育学部附属比較教育文化研究施設, 教授 (30000053)
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Keywords | 国際化 / 留学生 / アメリカ / コミュニティカレッジ / フルブライト委員会 / 国際交流 / 日本語能力 |
Research Abstract |
我が国は, 国策の最重要課題として国際化の推進を掲げ, 21世紀初頭における10万人の留学生受け入れを目指した施策を講じつつある. そこで本研究は, 世界の主要国における留学生政策について, 多面的総合的に検討を加えることを目的とする. 以下62年度(第一年度)の研究経過を報告する. (1)まず留学政策の推移と現状および留学政策の社会経済的基盤に関する研究を送り出し国, 受け入れ国双方について実施した. 特に今年度は戦後の留学政策の動向に力点を置き, 留学の量的変遷に関する調査を精力的に推進した. また留学政策と国内政治経済との関連についても資料を収集し分析を行った. (2)留学におけるアメリカの比重と役割に関し数量的分析を行うことともに, (1)コミュニティカレッジ(2)個別大学の教育・指導体制(3)奨学金の種類と規模(4)フルブライト委員会を中心とした国際交流援助, の分析を進めた. (3)交流・援助のネットワーク形成の分析, 受け入れ機関, 送り出し機関の組織と活動に関する研究, さらに奨学金制度についても基礎的資料を収集し検討を行った. (4)九州地区国公私立大学の外国人留学生の学習・生活の実態・問題点に関する質問紙調査を実施した. その結果, 特に私費留学生の生活上の問題や日本語能力や指導教官の指導の実際, 留学生人口の急増と受け入れ体制とのギャップに伴う問題が明らかになった. (5)1987年10月31日から11月2日までの3日間, 九州大学教育学部において研究会を開催し, 計19名の参加者を得て本年度の研究成果の発表・討議を行うとともに, 本年度の研究に向けての討議を進めた.
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Research Products
(2 results)